法人市場を狙うAirH"、HPらと協業

2001/11/8

DDIポケット営業企画部部長 高野純一

 DDIポケット、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)、ドリーム・アーツの3社は11月7日、DDIポケットの定額制データ通信サービス「AirH"」と日本HPのPocket PCを利用したeCRMソリューションの提供について協業することで合意したと発表した。

 3社が協業して提供するプラットフォームは、トータル・ソリューションが特徴となる。データ通信にはDDIポケットの「AirH"」、携帯情報端末(PDA)やサーバには日本HPの「hp jornada」およびLinuxサーバ「hp netserver」、プラットフォームはドリーム・アーツのEIPプラットフォーム「INSUITE One」を用いる。想定される使い方としては、PDAから入力した顧客情報や販売情報をAirH"でデータ転送し、それを本社で集計・分析、それをPDAに指示するようなものがあるという。

 DDIポケットは、これまでAirH"を主に個人ユーザー向けに販売してきたが、「特に来年度以降は法人向けマーケットのデータ通信需要に注力する」(同社 高野純一 営業企画部部長)。また、「12月12日は3社協同でのセミナーを開催し、法人マーケットの枠を広げていく」。さらに、「トータルソリューションという言葉には、モバイルというキーワードが隠れている。今までは回線売りを主体にしてきたが、今後はコンサルタントまで含めて営業していきたい」(同社 長岡孝治 法人営業部長)と、今回の協業に対する希望を明らかにした。同社によると、定額制のAirH"を使った場合の通信コストは、従量制の契約に比べて年間で約3分の1に抑えられるという。

 営業活動は3社が協力して行い、カスタマイズやシステム・インテグレーションは日本HPおよび日本HPのSIパートナーが担当する。

 価格は、hp jornada 548または525とAirH"データ通信カードのセットが5万円から、システム価格は100ユーザー規模で250万円からとなっている。通信料金は1回線あたり月額4930円(定額)。

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日本HPの発表資料
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