端末ごとの認証も可能なモバイルアプリ開発ミドルウェア

2002/1/25

 モバイルビジネスコミュニケーションズは1月24日、モバイル向けアプリケーションの開発や統合が行えるプラットフォーム「MBP(Mobile Business Platform) 2.0」を発表した。新バージョンでは、モバイルでの認証、パーソナライズ機能、コンテンツ変換機能などを備えた。1月末に出荷を開始する。

同社取締役兼COO 佐久間一行氏 「今後はLDAP連携なども実現していく予定だ」と言う

 同製品は、アプリケーション開発、パーソナライゼーション、コンテンツ変換、ワークフローのテンプレートなどの機能を持つ「MBA(モバイルアプリケーションソリューション)」をコアに、認証など接続関連ソリューション「MBM(モバイルビジネスマネージャ)」、ゲートウェイの「MBI(モバイルビジネスインテグレータ)」の3つのコンポーネントで構成されるプラットフォーム。Javaをベースとし、Windows、Linux、UNIXなどのOSで動作し、対応デバイスも、iモード、Windows CEに加え、新たにFOMA、EZWeb、J-SKY、Pocket PC、Zaurusなどをサポートした(Palm OSには将来的には対応予定という)。

 主な特徴は、短期間・低コストでモバイル・アプリケーションの開発・展開が可能、柔軟性など。例えば、認証に関しては、ユーザーIDやパスワードに加え、端末固有番号によるユーザー認証も実現する。また、アクセスコントロールに関しては、iDC(インターネット・データ・センタ)での運用を前提に設計しており、ユーザーごとのアクセス制御として、「サービス」、「端末」、「期間」で設定することや、サービスごとのアクセス制御として、「利用者」、「提供期間」での設定が可能。一定期間にパートナー企業にアクセスを許可するといったケースに柔軟に対応できるという。

 アプリケーション開発に関しては、効率性を重視し、プログラム・サンプル処理を提供する。これにより、開発者はロジックを記述するだけで開発作業が行える。処理属性ファイルはXMLで記述が可能。

 MBP 2.0の価格は、「CPUユニット」は1CPUあたり2000万円・サイトコピー1600万円、5CPUの「サイトユニット」は7500万円で、20%の年間保守費用(無償アップグレードサービスを含む)が別途必要。また、月額費用制度の場合、「CPUユニット」が89万円で「サイトユニット」が333万円。

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モバイルビジネスコミュニケーションズの発表資料

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