米IBM、初のLinuxオンリーのメインフレーム
2002/1/29
米IBMは米国時間1月25日、Linuxだけを実行する最初のメインフレーム・コンピュータをリリースする計画を発表した。それによると、同社は今後、中・小規模システム用の「iSeries」と、よりパワフルで高価格な「zSeries」の2製品でLinuxをOSとしたメインフレームを展開し、ライバルのデルコンピュータやサン・マイクロシステムズのサーバ・コンピュータとの競争に備える。
「これらのLinuxサーバは、厳しい経済環境で、床に寝そべっている数十台というサーバを減らし、TCOを大幅に向上させたいと望む全てのカスタマーへの答えとなる」と同社 eServer シニア・バイスプレジデントのBill Zeitler氏は述べている。
「iSeries」では、SuSEとターボリナックスをサポートし、インストールも容易に行えるという。また、「zSeries」は、サーバ統合のソリューションとしており、20台から数百台規模の仮想のLinuxのサーバを単一のサーバで動かすことができるという。
一部報道によると、ローエンドのiSeriesの場合、最大でサーバ15台分の能力に値し、価格は5万ドル程度になると、IBM関係者が語ったという。より高性能のzSeriesの場合、匹敵するサーバの台数は100台レベルで、価格は40万ドル程度となる。同社によると、企業がメインフレームに費やす平均的なコストは75万ドルという。
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米IBMの発表資料
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