ネイティブXMLデータベースの最新版、
XML SchemaとWebDAVをサポート
2002/1/31
ビーコンITは、ネイティブXMLデータベース「Tamino」の最新版「Tamino v3.1日本語版」を4月1日にリリースすると発表した。Taminoは、独ソフトウェアAG社の製品。最新版では、XML Schemaのサポート、WebDav機能の追加などが行われ、非XMLデータも含め柔軟なデータ操作を可能にした。
ビーコンITマーケティング部の小島薫氏は、「企業システムのデータの入力と出力の部分はXML文書化しつつある。こうなれば、現在リレーショナルDBが使われているところもXMLデータベースになっていくだろう」と、将来はXMLデータベースが企業の中で大きく普及するとの見通しを述べた。
Tamino v3.1では、W3Cが策定した最新の文書定義言語であるXML Schemaをサポートした。また、リレーショナルDBのプログラミングでよく使われる「カーソル」機能強化で、文書単位のロックや細かな排他制御、カーソルの前後移動機能などを実現。さらに、Tamino内のデータベースを操作するエクスプローラ「X-plorer」を用意することで、アプリケーションを用意しなくてもデータの追加や削除、参照などの操作が可能になる。
また、新しく追加されたWebDAV機能を使うと、Taminoをファイルサーバのように扱うこともできる。Taminoには以前のバージョンから、スタイルシート、画像、マルチメディアデータなどの非XMLオブジェクトをストア可能であり、アプリケーション側でこれらをXML文書と連係させることで、よりリッチな表現を可能にしていた。新バージョンでWebDAVをサポートしたことにより、こうしたデータの管理が用意になった。WebDAVは、Internet Explorerなどがクライアント機能を備えているため、Windowsからは通常のフォルダのように見える。
Tamino v3.1の価格は、1CPUあたり600万円から。また、今後「モバイルTamino」として、Taminoと連係するPocketPC用のバージョンもリリースすることも明らかにした。
(編集局 新野淳一)
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