MS、IBMらがWebサービスの実装を推進する団体を結成

2002/2/9

 米IBMや米マイクロソフトを含む数社は、Webサービスに関する業界団体「Web Services Interoperability(WS-I) Organization」を結成した。関連技術の標準化を通じ、Webサービスを分かりやすく、容易なものにしていくという。

 Webサービスは2000年秋ごろに登場した技術で、XMLやSOAPなどの技術を用いて、異なるコンピュータシステム間での情報共有やアプリケーションの自由な接続を実現するといわれている。ソフトウェア業界が注目する新市場で、すでに組織内レベルでは導入が始まりつつある。

 WS-Iの活動内容は、Webサービスの実装に関し、ガイダンスを提供するなどのサポートを行うこと、信頼性のある相互接続の実現など。実装ガイダンスに関しては、“ベーシック・レベル”のWebサービス技術であるXML、SOAP、WSDL、UDDIを用いた相互接続テストのツール群を提供する予定。また、アーキテクチャに関するロードマップを提供し、必要とされる新しい技術や仕様について検討していくという

 WS-Iの設立メンバーは、IBM、マイクロソフトのほかに、米アクセンチュア、米BEAシステムズ、富士通、米ヒューレット・パッカード、米インテル、米オラクル、独SAPの9社。

 参加メンバーは2月9日現在、米アイオナ、米ウェブ・メソッド、米コマース・ワン、米マクロメディア、米ベリサインなど46社。

[関連リンク]
米IBMの発表資料
米マイクロソフトの発表資料
WS-I

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