企業内のコンテンツ管理を統合するドキュメンタムのソリューション
2002/2/27
コンテンツ管理システムを提供している日本ドキュメンタムは、2月26日、SAP/R3などの企業内システムとの連係機能などを強化した「Documentum 4i eBusiness Platform 4.3(日本語版)」を発表した。日本ドキュメンタム代表取締役社長のロバート・スチーブンソン氏は、「今年は既存システムとの接続に力を入れる」とし、企業内システムとコンテンツ管理との連携に注力する方向を示した。
Documentum 4iは、ワープロなどで作成した文書ファイル、表計算のワークシートやHTML文書、XML文書、プログラムコードなど、音声、画像、映像など、いわゆる非定型データと呼ばれるデータを格納し、検索し、参照することができるコンテンツ管理ソフトウェア。同社によると、企業ではIT環境の普及によって電子化された情報が飛躍的に増えており、しかもその8割は非定型データで、これらを管理するニーズが高まっているという。「私がオラクルに在籍していた6年間、リレーショナルデータベースの成長を経験してきたが、非定型データ市場でもそれに似た成長を経験している」(米ドキュメンタム 最高経営責任者兼社長デビッド・デウォルト(David De Walt))氏。
最新版のリリース4.3では、XML機能や、原本と翻訳を関連付けて、言語コードによるコンテンツ管理などを可能にした国際化対応などが強化された。さらに、SFA、ERP、アプリケーションサーバ市場で代表的な、シーベル、SAP/R3、WebSphere Application Serverとのコネクタも発表。それぞれのソフトウェアから、Documentum内のデータを参照できるようにするなどの統合を可能にする。さらに、以前のバージョンに比べて品質と性能を大きく向上させた。
同製品の主な市場として、大量の文書を管理する必要のある製薬業界や行政機関、大企業などが挙げられるが、「ドキュメンタムのソリューションは、マニュアル化のテクノロジそのもの」(スチーブンソン氏)として、前述のコネクタなどを材料に、ソリューションを国内の製造業やその他の企業などにも展開していくという。
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