SonicWALL、VPNなど機能を付加できるファイアウォール
2002/4/11
日本オフィス代表に就任した後藤聖治氏 「VPNでもトップを狙う」 |
SonicWALLはファイアウォールなどのセキュリティアプライアンス製品を提供しているベンダで、創業は1991年。世界で約30万台のインストール実績を持ち、昨年の台数ベースでのファイアウォール市場ではシェアトップ(15%)となった。日本市場では4年前より製品の投入を開始しており、すでに約2万台のインストール実績を持つ。
今回、日本オフィス強化にあたり、カントリーダイレクタに就任した後藤聖治氏は、セキュリティの重要性などの啓蒙、ユーザーや代理店のサポート、通信事業者やxSPも視野に入れた市場の拡大の3つを強化目標として挙げた。現在、丸紅ソリューションなど3つの販売代理店を持つが、今後も代理店との関係を密にし、くみ取ったエンドユーザーの声を本社にフィードバックしていきたい、とも語る。
主力製品はファイアウォールだが、同社では単なるファイアウォールとしてではなく、セキュリティのプラットフォームとして提供する。具体的には、ファイアウォールの上に、VPNやコンテンツ・フィルタリングといった機能を統合して提供を行うという。特にVPNについては、安全性やコスト面などのメリットから、市場の拡大を見込んでおり、フォーカスを当てていくという。将来的にはアンチウィルス機能も統合可能にする予定だ。また、すでに米国では提供中の、IDS(侵入検知システム)などのサービス分野も提供予定という。
セキュリティアプライアンスは各社が進出する分野だが、後藤氏は同社製品の特徴を「使いやすさ」とする。「弊社の製品が、IT管理者のいない中小規模市場で受け入れられた最大の理由は、使いやすさにある」と後藤氏は述べ、提供製品はすべて、UIをはじめ、日本独自の通信環境に合わせた実装ができるよう日本語化を行っていると続けた。
新たに発表した製品 上段左がTELE3、右がPRO100、中段がPRO200、下段がGX250 |
同社はこの日、「SonicWALL TELE3」など5製品を発表した(写真)。全製品に独自プロセッサ「CyberSentry」を搭載、ファイアウォールのスループットを、これまでの同社の製品と比べ5〜10倍向上させた。また、メモリ容量や同時接続数も増強した(各製品の詳しい機能は下表を参照)。これにより、対コスト効果がさらに上昇するという。各製品は、4月下旬より代理店を通じて販売を開始する。
同社は今年度、日本市場で40%の伸び率確保を目標とし、売上高20億円達成を目指す。
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