100名を新規採用、SI事業に力を入れるアクセンチュア

2002/4/23

 アクセンチュアは4月22日、今後、SI事業にさらなるフォーカスを当てていくと発表した。そのため、都内にある「勝どきソリューションセンター」を同社の世界ネットワークの1拠点とすることや、新規に100人の技術者を採用する計画などを明らかにした。

同社 森正勝代表取締役社長

 同社は世界的に、“戦略的システム構築・運用モデル(Strategic Delivery Model)”として、高品質、スピーディ、拡張性があり、かつ低コストでのシステム開発事業の提供を目指している。具体的には、システム開発の全ライフサイクルでのサポート、同社デリバリセンターのグローバル統合ネットワーク、高技術のエキスパート集団、確実で実証された方法論やツール、技術および業務プロセスモデルの5要素を持ち、これらで他社との差別化を図るとしている。

 今回の発表に関し、同社 代表取締役社長 森正勝氏は、「日本では経営コンサルタントとして認知されているが、SIでも優れたサービスを提供してきた。弊社のコアコンピテンスである“革新を実現に結びつける”の実現のため、技術面でさらなる強化を図り、SI面での認知度も高めたい」と語る。このほか、価格競争力の向上も狙うとしている。

 これらを実現するため、1996年に開設された勝どきソリューションセンターを「勝どきソリューション・デリバリーセンター」と改名し、世界規模(20カ国、40拠点)で展開しているIT技術センターの1拠点とする。また、人員も拡充、2003年8月までに新規SEとして100名を採用するという。この新規採用は、同社のこれまでのマネージメントコンサルタント、ITコンサルタントそしてアウトソーシングとは別で、システム構築の特化部隊“システムエンジニア”および“プログラマー”として位置付けるという。キャリアパスや採用活動なども別ラインとなる。なお、100名のうちの70名は中途採用、30名は来春卒業予定の新卒の予定という。

 SI事業のターゲット領域としては、これまでの路線の延長線上として、ERPの導入など一般ソリューション分野、日本では認知が低いが需要が見込まれる分野、アクセンチュア独自開発分野の3分野。同社 ソリューション・エンジニアリング グループ パートナーの安間裕氏は、「新しい技術を見つけたい、ITプロフェッショナルとして自分のマーケットの価値を高めたい、自分のキャリアに責任を持ちたい、などの高い意欲のあるエンジニアを求める」とメッセージを送った。

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