米レッドハット、「Red Hat Linux 7.3」を発表

2002/5/8

「Red Hat Linux 7.3」 左がPersonal版、右がProfessional版
 米レッドハットは米国時間5月6日、「Red Hat Linux 7.3」を発表した。PersonalとProfessionalの2版があり、個人および中小規模向けとなっている。出荷は5月15日より開始する。

 新製品の特徴は生産性と柔軟性で、新たにパーソナルファイアウォール、テレビ会議ソフトウェアのインストールなどの機能が追加されている。カーネル2.4.18、XFree86 4.2.0、glibc 2.2.4、gcc 2.96-RHなどをサポートした。

 同社では、高性能と使いやすさを同時に提供できるとし、「プロプライエタリなOSが市場を占拠している今日、小規模ビジネスや熱心な個人ユーザーの求めているOSは手に入りにくくなった。(レッドハットは)オープンソースソフトウェアに各種サポートやリモートサービスを組み合わせて提供する」(同社 Executive Vice President of Engineering Paul Cormier氏)。特に、グラフィカルなセットアップ画面や設定画面など、使いやすさの面で向上が図られているようだ。

システム設定画面例 (クリックで拡大)

 新製品の主な機能は以下の通り。

・KDE 3.0デスクトップ環境
・GNOME 1.4デスクトップ環境
・PostgreSQL
・Mozillaブラウザ
・Evolutionパーソナル管理システム
・MrProjectプロジェクト管理ソフト
・プリンタ設定ツール
・USB 2.0サポート
・ApacheおよびBINDの設定ツール

 サポートとしては、Personal版が60日間、Professional版が90日間、「Red Hat Network Basic Service」が用意される。価格は、Personal版が59.95ドル、Professional版が199.95ドル。アップグレード・ユーザーには、各種ディスカウントが設定されている。

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米レッドハットの発表資料

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