VMware、IA-64対応、高信頼性などの実現に向けNECと提携
2002/5/29
日本電気(NEC)、NECシステムテクノロジーと米VMwareの3社は、「仮想マシン(Virtual Machine)ソフトウェア」の分野での技術開発などで提携することを発表した。
VMwareは、LinuxやWindows NT/2000などの上に複数の仮想OS環境を構築できるソフトウェア「VMwareソフトウェア」の開発元として有名。
今回3社が提携するのは、この「VMソフトウェア」の製品強化や新機能の開発、マーケティングや販売活動などを共同で行うもの。
技術開発に関しては、「VMware ESX Server」で次のような機能を実現できるよう、技術開発や関連の研究を3社で推進していく。
(1)IA-64対応
インテルのItaniumプロセッサへの対応を推進し、NECのItanium搭載サーバ「AzusA」(アズサ)やItanium2搭載サーバ「AsAmA」(アサマ)などのサーバ上での稼働の評価・検証を行う
(2)高信頼性・高可用性の実現
NECのクラスタソフトウェア「CLUSTERPRO」との連携機能の開発を進め、仮想サーバ環境における高信頼性・高可用性の強化を図る
(3)日本国内のニーズへの対応
国内ユーザーのニーズに対応した機能や製品向上に関する技術開発を進める。具体的には、日本語へのローカライゼーションなどを行っていくという
マーケティング活動などでは、NECとNECシステムテクノロジーがVMware ESX Serverの販売を2002年度下期(10月)から開始する。また、日本国内でのセミナーの開催、展示会での協力、共同広告や共同の販売推進活動を進める。
3社での協業体制だが、今回の発表ではVMware ESX Serverに限っているが、NEC関係者によると、今後「VMware GSX Server」など、VMwareの持つほかの製品でも協業を行っていきたいという。
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