拡大するネットワーク機器への投資、決め手は価格?

2002/6/4

 ネットワーク機器への投資は、ブロードバンド化の波が後押しして増加傾向にあるようだ。IDC Japanが発表した国内ネットワーク機器への実態調査によると、調査対象企業のうち、55%がネットワーク機器への投資を増強すると回答したという。

 この調査結果は、IDC Japanが国内の通信事業者およびサービス・プロバイダ40社を対象に、今年1月から2月にかけて行ったもの。同社によると、回答企業の55%が、「ネットワーク機器の台数を増強する」と回答し、「大幅な投資計画はない」を上回ったという。購入の際の決定要因としては、「価格」がトップ。「信頼性」「ブランド名」「拡張性」がわずかな差で続いている。

 2000年後半には減少気味だったネットワーク機器への投資を促進する要因として、ブロードバンドの普及がある。同社 コミュニケーションズ リサーチアナリスト 矢入純子氏は、「サービス提供者としては、ネットワークインフラへ対する投資を行わなければ競争に勝ち抜くことは困難になっている」と分析、ブロードバンド時代に即したサービスを提供する戦略的な投資が必要となっていることを示唆している。

 ちなみに、同調査の対象企業40社のネットワーク機器への投資総額は推定で500億円規模に達するという。

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IDC Japan

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