サン、WebサービスをサポートするJavaアプリ統合開発環境
2002/8/10
サン・マイクロシステムズは8月9日、Javaアプリケーションプログラム統合開発環境の最新版「Sun ONE Studio 4」を発表した。同社の既存Javaアプリケーションプログラム統合開発環境「Forte for Java」ファミリの最新アップグレード版である。J2EE1.3に準拠し、同社のミドルウェア製品群をはじめ、各社のWebサービスに対応するプラットフォーム上で、Javaアプリケーションの開発が可能だ。「Sun ONE Studio 4」は開発目的に合わせ、「Sun ONE Studio 4 Community Edition」「Sun ONE Studio 4 Enterprise Edition」「Sun ONE Studio 4 Mobile Edition」の3種類のエディションが用意されている。開発したアプリケーションは、J2EE1.3対応のアプリケーションサーバからクライアントPCやモバイル機器を含む環境で実行が可能である。価格は、「Sun ONE Studio 4 Enterprise Edition」が1ユーザー29万9000円、そのほかは無償提供である。
「Sun ONE Studio 4 Community Edition」は標準的なエディションで、サーブレット、Java Server PagesによるWebアプリケーション、Javaアプレット、Javaアプリケーションなどの開発が可能。新たにJava Standard Tag Libraryが統合され、Webアプリケーション用のカスタムタグの開発にも対応する。さらに、J2EE1.3レベルのWebアプリケーションと、JSP1.2、Java Servlet2.3の仕様に基づくコンポーネントをサポートしている。
「Sun ONE Studio 4 Enterprise Edition」は、「Sun ONE Studio 4 Community Edition」のすべての機能に加え、Enterprise Java Beans、JMSなどを利用したエンタープライズ・アプリケーションの開発が可能なバージョンである。SOAP、UDDI、WSDLのサポートに加えJAX-M1.1(Java API for XML Messaging)、JAX-P1.2(Java API for XML Processing)、JAX-R1.0(Java API for XML Registries)をサポートしている。
「Sun ONE Studio 4 Mobile Edition」では、モバイル機器のためのプログラミング開発ツールを新たに追加した。MIDP(Mobile Information Device Profile)およびCLDC (Connected Limited Device Configuration)の開発に最適化し、J2ME対応モバイル機器のアプリケーションが開発可能となっている。
2001年10月に同社が正式発表したWebサービス戦略であるSun ONEの発表時、会長兼CEOのスコット・マクネーリ(Scot McNealy)氏は、Sun ONEの3年間のロードマップを明らかにしている。マクネーリ氏によると、2002年は、プライベートWebサービスフェースであり、同社のWebサービス戦略もプライベートWebサービスに注力することになる、とした。
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サン・マイクロシステムズの発表資料
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