ドコモが新FOMA発表、企業システムへの取り組み本格化
2003/6/17
NTTドコモは認証局のクライアント認証に対応した携帯電話を開発したと発表した。これまでSSLを使った暗号通信に対応した携帯電話はあったが、クライアント認証への対応は初めて。NTTドコモはクライアント認証を、今後発売する同社の第3世代携帯電話「FOMA」に順次搭載する考えだ。
NTTドコモが発表した「F2102V」 |
クライアント認証は、携帯電話に電子証明書を持たせ、ネットワーク上の認証サーバに示すことで、ユーザーを認証する仕組み。従来のID、パスワードに比べて高いセキュリティを実現できる。NTTドコモでは、オンラインショッピングなどコンシューマ向けサービスのほか、携帯電話から企業の情報システムに接続する際の認証システムとして利用できるとしている。
クライアント認証機能は、NTTドコモが発表したFOMAの新携帯電話「F2102V」と「N2102V」に搭載。NTTドコモは今後発売するFOMAの携帯電話にクライアント認証機能を搭載していく。
F2102V、N2102Vともテレビ電話機能を搭載。静止画や動画を撮影できるデジタルカメラを携帯電話の内側と外側の2カ所につけた。また、従来の携帯電話と同じ程度までサイズを小さくし、軽量化を実現。バッテリの持ち時間も長くした。
NTTドコモは、PCに接続してデータ通信ができるPCカード型の携帯電話「F2402」も発表。F2402にイヤホンマイクを接続すれば、PCにインストールした専用ツールを使って音声通話もできる。3製品とも7月〜8月にかけて順次発売するとみられる。
クライアント認証機能がFOMA携帯電話に搭載されたことで、企業システムにおけるクライアントとして携帯電話を活用するケースの拡大が見込まれる。一方、NTTドコモは第2世代携帯電話の505iシリーズなどには、クライアント認証機能は搭載しない方針。一般コンシューマは505iシリーズ、ビジネスユーザーはFOMAというように棲み分けが進む可能性もある。
(垣内郁栄)
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NTTドコモの発表資料
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