“ITスキル標準”、あなたのレベルは?
2003/8/28
システム・テクノロジー・アイは経済産業省が定めた新しい指標「ITスキル標準」(ITSS)に基づき、エンジニアのスキルを診断する新サービス「iStudy Skills for ITSS」をアルゴエデュケーションサービスと共同で開発、10月10日に提供開始すると発表した。
「iStudy Skills for ITSS」の利用画面。設問にこたえてレベルを判断する(クリックすると拡大表示されます)。 |
ITSSはIT関連の11職種、38専門分野について必要とされる能力を明確化、体系化し、7段階で定義した指標。それぞれの職種について、概要や達成度の指標、必要とされるスキル、熟達度などを定義している。資格試験ではないが、自分のスキルがどの段階にあるかを客観的に把握することが可能で、スキルアップを考える際の助けになる。企業にとってはITエンジニアの戦略的な育成や採用の目安になるなどのメリットがある。
iStudy Skills for ITSSはWebベースのサービスで、エンジニアが職種、専門分野を選択し、取得している資格やエンジニアとしての経験、知識などを選択することで、ITスキル標準のレベル判定を行う。レベル判定だけでなく、今後のキャリア形成に必要な研修やeラーニングなどの学習案内、教材などが提示される。グラフ表示でスキルの詳細な評価も分かる。診断できる職種は11職種のうち、ITスペシャリスト、プロジェクトマネジメント、アプリケーションスペシャリストの3職種に絞っている。システム・テクノロジー・アイではiStudy Skills for ITSSを個人のスキル診断だけでなく、企業の人事評価プログラムとしても活用できるとしている。
iStudy Skills for ITSSの利用料金は、個人が4000円(2004年3月末までのキャンペーン価格)。法人はシステム・テクノロジー・アイのライセンス制度に基づく利用で、1回の診断が4ユニット分(2004年3月末までのキャンペーン価格)となる。企業が300ユニットを購入した場合の価格は30万円。1ユニット当たりの単価は1000円なので、1回の診断は4000円相当になる。ただ、購入するユニット数を増やせば、ユニット当たりの単価は低くなる。法人がiStudy Skills for ITSSを利用する場合は、別に年50ユニットの管理費が必要になる。
システム・テクノロジー・アイの代表取締役社長 松岡秀紀氏 |
システム・テクノロジー・アイは、同社のiStudy会員を対象に無料のモニター診断を9月上旬から行う予定。モニター診断は、レベル判定の精度を高めるのが目的で、3000人程度を予定している。システム・テクノロジー・アイの代表取締役社長 松岡秀紀氏は、iStudy Skills for ITSSについて、「売上増が目的ではない。iStudy Skills for ITSSを行うことで関連するeラーニングが伸び、収益を拡大させるのが狙い」と説明。「企業向け販売に力を入れていく。2004年3月末まではキャンペーン価格で提供し、評価用に使ってもらう。2004年4月以降が本格導入になる」と述べた。
(垣内郁栄)
[関連リンク]
システム・テクノロジー・アイ
アルゴエデュケーションサービス
[関連記事]
eラーニング開発に"統合管理"の視点
(@ITNews)
中国でも人気、日本のORACLE
MASTER (@ITNews)
新資格制度を創設したMS、狙いは中小企業開拓か
(@ITNews)
ビデオ講義で初級技術者を狙うeラーニングソフト
(@ITNews)
[Interview]
「優秀なセキュリティエンジニアを育てるには……」 (@ITNews)
情報をお寄せください:
最新記事
|
|