ZDNet Japanが「ITmedia」へブランド名を変更

2003/9/19

ソフトバンク・ジーディーネット 代表取締役社長 大槻利樹氏

 「ZDNet Japan」を運営するソフトバンク・ジーディーネットは9月18日、社名を「ソフトバンク・アイティメディア」に変更するとともに、2004年1月8日からサイト名称も「ITmedia」(URL:http://www.itmedia.co.jp)に改名すると発表した。同サイトは1997年9月からソフトウバンク パブリッシングの一部門がサービスを開始した。その後、2000年1月にソフトバンク パブリッシング、ZDNet(現CNet Networks)、ヤフーが合弁会社ソフトバンク・ジーディーネットを立ち上げ、「ZDNet 日本版」の位置付けとして展開してきた。

 サービス開始から6年間で、月間ユニーク・ユーザー数500万人を有するIT専門サイトに成長し、規模では「米国のZDNetを抜き、(世界のZDNetブランドの中で)世界一のIT専門サイトとなった」(ソフトバンク・ジーディーネット 代表取締役社長 大槻利樹氏)。社名変更およびサイト名変更の背景を同社では「エンタープライズ情報向けに特化しつつあるZDNetとの事業方針が違ってきた」と説明、ITのすべてを網羅する新しいブランドを掲げ、IT分野における全方位戦略を展開することを明らかにした。

 事実上のリニューアルとなるため、既存の資産は継承しながらも、コンテンツおよび広告商品で新たなメニューを追加していく。新コンテンツチャンネルとして、アンカー(編集長)級の編集記者5人が持ち回りで社説的な解説記事を書く「Anchor Desk」(仮)や野村総研、東京大学など国内外を問わない複数の研究機関、企業とパートナーシップを組んでさまざまなテーマで調査を行い、結果を発表する「Survey(サーベイ)チャンネル」、セキュリティ関連情報に特化した「セキュリティ・チャンネル」を追加する。そのほか、会員制無料サービスの「IT Premium」や「Shoppingチャンネル」「ケータイZDNet(名称は変更予定)」「転職情報サービス」といったコンテンツと連動する形で提供するサービスを強化することで、広告中心のビジネスに幅を持たせる考えだ。さらに今後は、オンライン出版事業、カンファレンス事業、ユーザー間情報提供サービス(コミュニティ事業)、モニタ調査代行サービス(マーケティング事業)などの新規事業の立ち上げも予定している。

 広告商品設計面では、新広告商品として、従来のLeader boardの2倍の表示領域を持つ「Expand Leader board」とタグ形式の広告枠「Side Winder」を追加した。これらの新広告商品と既存の広告商品を、「ブランディング」「製品販売」「商品販売告知」「製品理解」「セミナー集客」「調査」「潜在顧客獲得」といったマーケティング・ゴールごとに組み合わせながら、顧客の幅広いニーズに対応する体制を整える計画である。加えて、広告記事の展開では、顧客の中長期出向計画を獲得し、安定した収益基盤を確保するために、4〜5カ月間程度の「編集特集予定」と各チャンネルごとの広告企画を作成しておき、攻めの営業を行う。

 2004年度の数値目標として同社では、ユニーク・ユーザー月間1000万人、ページ・ビュー月間3億PV、500社の広告主確保を掲げている。

(編集局 谷古宇浩司)

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ソフトバンク・ジーディーネットのプレスリリース

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