Linuxべースのコンテンツ配信サーバで新市場開拓、CTC

2003/10/23

 伊藤忠テクノサイエンス(CTC)は10月22日、コンテンツ配信サーバ「Helix Appliance Server」の販売を開始した。同アプライアンス・サーバは、RealMedia、MPEG-1、WindowsMedia、QuickTimeなど現在使用されている規格に対応したリアルネットワークスのコンテンツ配信プラットフォーム「Helix Universal Server」を搭載したLinuxベースのサーバ。GUIベースでOSの設定からHelixのログ管理まで行えるのが特徴で、高度なスキルを持つ運用管理者を必要としない。同社は、「Helix Appliance Server」を主にISP、通信事業者、教育機関、および社内情報伝達、共有にコンテンツを活用する企業を対象に、システム構築からサポートまでを提供する。初年度販売目標は100台(価格は88万8000円から)。

 2003年度情報通信白書によると、インターネットによるコンテンツ配信ビジネス市場は2007年には現在の約2倍である5975億円に成長すると予測している。中でも映像系コンテンツ配信が現在の約4.5倍にあたる2178億円と急成長を遂げ、全体の約4割を占めるようになるとしている。

 このような状況で、コンテンツ配信に私用される映像/音声規格は約10数種類と多岐に渡り、ユーザーは利用する規格に応じて、プラットフォームを用意する必要に迫られている。運用・管理コストを考えると、異なる規格のコンテンツを統合した単一環境で管理することが可能なプラットフォームへのニーズは高まっている。

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伊藤忠テクノサイエンス

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