Windows Server 2003発売から100日、「絶好調の話をしたい」

2003/10/29

 マイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部 Windows Server製品グループ 部長 高沢冬樹氏は今年6月に発売したWindows Server 2003について、「絶好調という話をしたい。従来のWindowsサーバ製品の中で最も早い立ち上がりだ」として、Windows NT Server 4.0や他社のUNIXサーバ、メインフレームからWindows Server 2003への企業システムの移行が進んでいるとの認識を示した。

マイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部 Windows Server製品グループ 部長 高沢冬樹氏

 高沢氏によると、Windows Server 2003の発売後100日の販売本数は、Windows 2000 Serverの発売時と比べて約3倍。高沢氏は「Windowsサーバ製品は、これまでサービスパックが出てから手を出す、というのが通説のようにいわれていたがWindows Server 2003は出荷時からほぼ安定しているという声が顧客のフィードバックから出ている」として、好調さの理由を説明した。

 高沢氏はWindows Server 2003を導入したり、導入を検討している国内の大手企業が500社以上になったことも明らかにした。特にWindows NT Server 4.0やUNIXサーバ、メインフレームからの置き換え案件が多いという。マイクロソフトが公表している導入事例の中では、日本ブチルがWindows NT Server 4.0からWindows Server 2003に移行。ActiveDirectoryも導入し、管理コストの削減と柔軟性のあるインフラ構築に成功したという。

 パートナー企業の協力もWindows Server 2003を後押しした。マイクロソフトはパートナー企業の約1万2000人のセールス担当者やエンジニアに対して、Windows Server 2003のトレーニングを実施。Windows Server 2003をプレインストールしたサーバは142モデルが各社から発表された。そのうち、Itanium 2を搭載したモデルは30になる。Windows Server 2003に対応するアプリケーションも457製品が発表された。Windows Server 2003の発売時には250製品程度だったので、約4カ月で2倍近くになったことになる。

 Windows Server 2003がある程度浸透した中で、マイクロソフトは今後、ミドルウェア製品の販売にも力を入れる。「Windows Small Business Server 2003」を年内中に投入予定。「Windows Rights Management Services 日本語版」や「Automated Deployment Services 日本語版」も年内に提供開始する計画だ。64ビットプロセッサ「AMD64」に対応したWindows Server 2003(Enterprise/Standard Edition)や、Itanium対応のWindows Server 2003 Standard Edition(現在はEnterprise/Datacenter Editionでのみ対応)も出荷する予定で、プラットフォームの拡充も急ぐ考えだ。

(編集局 垣内郁栄)

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