「InfoPath」を飲食店向けオーダリングシステムで応用

2003/10/29

 オズプロジェクトは10月28日、「Microsoft Office Infopath 2003」を活用した飲食店向け経営支援システムを開発したと発表した。同社が6月から提供している飲食店向けオーダーシステム「Smart-Ordering」のサービス内容を拡充する形で10月下旬から販売を開始する。基本はASP方式。このシステムにより、帳票の作成に必要な項目データをXMLデータで管理、再利用することが可能となる。

 通常、多店舗展開をしている飲食店では、閉店時に行うレジ会計端末の集計処理において、集計結果をプリントアウトし、その結果を紙(営業日報など)に転記して、本部に送信する仕組みを採用している。同社では、Smart-Orderingに今回のシステムを組み込むことで、「閉店作業時の集計業務の正確さと迅速化を図り、作業工数、管理工数の削減を提案」(同社)する。ASP方式での提供のため、売上管理、顧客管理といったデータ処理作業は、同社がデータセンターに用意したアプリケーション・サーバ上で行う。データセンターに置かれたアプリケーション・サーバは、Windows Server 2003をベースに同社が独自に開発したミドルウェアを介して、顧客企業の各店舗端末と接続されている。

 このシステムを採用した飲食店におけるワークフローはこのようになる。
 
 フロアスタッフが汎用のWindowsCEベースのPDAを利用してオーダーエントリを行い、厨房の端末に無線LANで転送する。厨房では、タッチパネル方式のディスプレイを利用することで、調理の進ちょく状況を管理でき、客席にもタッチパネル方式の注文端末を置くことで、顧客がこの端末から直接注文することもできるようになる。さらに、PDA端末や客席の端末から会計ボタンを押すだけで、POS端末と連動した会計処理が可能になる。POS端末に搭載したバーコード読み取り機能を利用すれば、時間が経過した際の領収書の発行も、発行レシートからのバーコード読み取りだけで行うことができる。

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オズプロジェクト

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