サンがRed Hatの出荷開始。64ビットLinuxも対応へ

2004/1/29

 サン・マイクロシステムズ日本法人は28日、同社のx86サーバに対応するLinuxとして「Red Hat Enterprise Linux 2.1」「同 3.0」「SuSE Linux Enterprise Server 8」の出荷を2月上旬より開始すると発表した。それぞれのLinuxは開発元となるRed Hat、SuSEとのワールドワイドなパートナーシップに基づくOEM。

 同社がx86サーバを市販のLinuxに対応させることは昨年の5月に発表しており、今回の出荷開始はそれを国内で実現させたもの。対応するx86サーバは「Sun Fire V60x」「Sun Fire V65x」ブレードサーバの「Sun Fire B100x」など。

 サンはこの発表の中で、Linuxも含めたソフト、ハードのサポートに加え「Linux製品と同時に使用される他社製周辺機器についてもソフトウェアサポートを提供する」として、同社がシステム全体にわたって一元的なサポートを提供すると表明している。

 2004年上半期に出荷が予定されているAMDの64ビットCPU「Opteron」ベースのサーバにも、64ビットLinux対応が行われる見通しだ。また、同社はデスクトップで「Sun Java Desktop System」としてLinuxベースの製品の提供を発表しており、いままで以上にLinuxラインナップが充実したことになる。

 同社はSparcマシンではSolarisを、x86サーバとデスクトップではLinuxを、そして複数台のサーバを束ねたグリッドコンピューティング環境ではN1という具合に、用途別のOSを提供していく戦略をとっており、これが一層進展することになる。

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サン・マイクロシステムズの発表資料

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