サン、AMDプロセッサ搭載ブレードサーバ発売

2003/12/4

 サン・マイクロシステムズはプロセッサにAMD Athlon XP-M 1800+を採用した新ブレードサーバ「Sun Fire B100x」を販売開始したと発表した。サンがAMD製プロセッサを主力サーバに搭載するのは初めて。サンは2004年に64ビットプロセッサ、AMD Opteronを搭載した2way、4wayのサーバを発表する予定で、UltraSPARC以外の選択肢を顧客に示すことで、新規顧客の獲得を目指す。

「Sun Fire B100x」を搭載したブレードサーバのシャーシ。3Uのシャーシに16台のSun Fire B100xを格納できる

 Sun Fire B100xは1.53GHzで動作するAMD Athlon XP-M 1800+を1基搭載するブレードサーバ。3Uサイズのシャーシに最大16台のSun Fire B100xを格納できる。AMD Athlon XP-M 1800+はモバイルPC向けプロセッサだが、サンは低消費電力と省スペース性に注目し採用した。x86アーキテクチャを採用し、OSとしてRed Hat Enterprise LinuxとSolaris 9 x86版を利用可能。SuSE LINUX Enterprise Serverも近くサポートする予定となっている。出荷開始は12月下旬。

 価格は1GBメモリを搭載したモデルが26万9000円。2GBメモリのモデルが41万9000円。両モデルともハードディスクドライブは30GBで、ギガビット・イーサネットを2ポート搭載する。サンはUltraSPARC IIiを搭載したブレード「Sun Fire B100s」も販売している。B100sはプロセッサ以外のハード構成、価格はSun Fire B100xと同じ。同一のシャーシ内にB100sとB100xを混在させることが可能で、サンでは「ブレードサーバのアーキテクチャの違いで別のシャーシを購入する必要がなく、投資を最大限に生かすシステム設計が可能」としている。

(編集局 垣内郁栄)

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サン・マイクロシステムズの発表資料

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