ファウンドリー創立者が鼻高々、「当社が日本で売れてる理由」
2004/3/13
ファウンドリーネットワークスが2004年1月末に発表した2003年の売上高は、前年比33%増の3億9960万ドルだった。主力製品であるエンタープライズやxSP市場向けのレイヤ2/3スイッチ、レイヤ4〜7のトラフィックを負荷分散させるスイッチの売り上げが伸びた。創設者の1人で、フェローのリー・チェン(Lee Chen)氏は、「特に日本市場での売り上げの伸びが著しい」と説明。2004年は「日本市場にさらにフォーカスしていく。日本のオフィス拡大を図り、エンジニアや営業を増員していく」と強調した。
ファウンドリーネットワークス創設者でフェローのリー・チェン氏 |
売上増の要因は、ファウンドリーのASIC「JetCore」を搭載するレイヤ3スイッチ(=「BigIronシリーズ」)の人気。全ポートについてレイヤ2からレイヤ4までのネットワークトラフィック(MACアドレス、VLAN、Class of Service、IPアドレス、IPサービス、Type of Serviceなど)のモニタリング、課金管理ができ、管理コストを抑えられるのが特徴。チェン氏によると、メインのネットワーク・モニタリングツールに加えて、BigIronシリーズを補完的なモニタリングツールとして利用するネットワーク管理者が多いという。
ファウンドリーは、2月に発表した「40ポートギガビットイーサネットモジュール」「40ポート 10/100/1000Mbps」「2ポート10GbEモジュール」で、ギガビットと10ギガビット製品のラインアップを広げた。発表した各モジュールは、テラビット容量のシャーシ型スイッチ「BigIron MG8」と「NetIron 40G」向け。従来のBigIronシリーズがJetCoreがベースとなっているのに対し、BigIron MG8は「Terathon」(テラソン)と名付けられたファウンドリーの第4世代ASICが搭載されている。テラソンという製品名には、「テラビットが実現でき、マラソンのように耐久パワーがある製品」といったファウンドリーの意図が込められている。
チェン氏は、「10ギガ市場はこれからスーパーコンピュータやグリッド・コンピューティング、クラスタ・コンピューティングを中心にギガスイッチからの移行が進み、レイヤ4〜レイヤ7も含めて今後の主流になる」と断言。「BigIron MG8は、3ポートは1ギガ、5ポートは10ギガと異なるインターフェイスを組み合わせた使い方ができる。全ポートを10ギガにすることも可能だ」と拡張性の高さを説明し、「レイヤ2/3とレイヤ4〜7のすべてのスイッチで10ギガに対応していく」と今後の計画を明らかにした。
(編集局 富嶋典子)
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