価格は3分の1、フォーステンが10ギガビット・イーサ新製品
2004/2/6
通信事業者向けに10ギガビット・イーサネットスイッチを販売するフォーステン ネットワークスは、10ギガビット・イーサネットスイッチ「Eシリーズ」のラインアップに一般企業向けの小型モデル「E300」を投入した。
フォーステン ネットワークスが発表した10ギガビット・イーサネットスイッチ「E300」 |
E300は、フォーステンが2001年から通信事業者、xSP向けに販売してきたギガビット・イーサネットスイッチ「Eシリーズ」のシステム・アーキテクチャを継承。通信事業者、xSP、データセンタ向けに提供してきた機能を企業向けに簡素化し、価格を同社既存製品の3分の1にした。
E300の形状は8ユニット、6スロットのシャーシ型。レイヤ2/3に対応し、拡張インターフェイスは、1ギガビット・イーサネット対応を72ポート、10ギガビット・イーサネット対応を6ポート用意している。筐体、ルート・プロセッサ・モジュール、スイッチ・ファブリック、電源、ファン、OSで構成した場合の参考価格は800万円。
米フォーステンネットワークス 最高経営責任者兼社長 マーク・ランドル氏 |
米フォーステンネットワークス 最高経営責任者兼社長 マーク・ランドル(Marc Randall)氏は、「ASICを自社開発したことで多くのユーザーの支持を得てきた」と自社の10ギガビット・イーサネットスイッチ「Eシリーズ」の信頼性を強調した。また、自社開発のOS「FTOS」を搭載することで、あらゆるトラフィックでも1ギガビット、10ギガビットの全ポートで論理上の限界性能であるワイヤレートを実現するという。
ランドル氏は事業者向けのギガビット・イーサネットスイッチを企業向けに投入する背景として、企業のバックボーンがギガビットから10ギガビットに高速化し、グリッド・コンピューティングなどが浸透しつつあることを挙げた。
10ギガビット・イーサネット市場について、ランドル氏は、IT業界では新技術が標準化から3年で10億ドル規模に成長すると指摘したうえで「今年中に4.6億ドル、2005年には10億ドルの壁を越えるだろう」と予測した。
(編集局 富嶋典子)
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