エンテラシスがユニークな立場にいる理由

2004/5/25

米エンテラシス・ネットワークス 社長のマーク・アスレット氏

 米エンテラシス・ネットワークス 社長のマーク・アスレット(Mark Aslett)氏は5月24日、ユーザー向けに開催したセミナーで講演し、次世代の企業ネットワークについて「ネットワークにセキュリティとインテリジェンスを組み込むことが重要になる」と指摘し、同社が訴える「セキャア・ネットワーク」の有効性を強調した。

 セキュア・ネットワークとは「人間のように考え、理解し、行動できるセキュアなネットワーク・ソリューション」(エンテラシス日本法人 代表取締役社長 土本良司氏)。エンテラシスではセキュア・ネットワークを実現するために、エッジレベルに仮想の分散ファイアウォールを構築し、内部からの攻撃を含めたセキュリティの防御を提案している。

 エンテラシスはセキュア・ネットワークを実現するためにルータからエッジのスイッチ、リモート、無線LANなどの機器を提供している。アスレット氏によると2004年後半はさらにホスト型、ネットワーク型の侵入防御システムや無線LANのスイッチングソフトなどを出荷する予定。2005年以降も一元的なセキュリティ管理ソリューションや不正侵入防御ツール(IPS:Intrusion Prevention System)などを予定している。

 アスレット氏は2004年の業績について、新製品の売り上げが2003年第4四半期から10%増加したことや、システム・インテグレータ案件の増加を説明し、明るい見通しを強調。エンテラシスは「データネットワークとセキュリティを融合できるユニークなポジションにいる」として、今後の成長への期待を述べた。

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
エンテラシス・ネットワークス

[関連記事]
ネットワークに"ペナルティボックス"を用意するエンテラシス (@ITNews)
エッジを保護する分散仮想ファイアウォール、エンテラシス (@ITNews)
PtoPユーザーにペナルティを、カスピアンネットワークス (@ITNews)
エクストリームが新対策、「セキュリティベンダに任せられない」 (@ITNews)
人間の自己免疫がモデル、シスコが新セキュリティ戦略発表 (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)