三井物産が情報セキュリティ専門の子会社を設立

2004/7/23

三井物産セキュアディレクション 代表取締役社長 野村一洋氏

 三井物産は7月22日、情報セキュリティ専門の子会社「三井物産セキュアディレクション」を設立したことを発表した。新会社は、三井物産の社内にあった情報セキュリティビジネスを引き継ぐ形となり、不正アクセス監視サービス、SSL-VPNアプライアンスの販売、ISMS構築支援ソフトの販売などを行う。

 総合商社が情報セキュリティ子会社を設立した理由として、三井物産 執行役員 情報産業本部長 小川真二郎氏は「商社は以前から情報の機密性や完全性、可用性に気を配っていた。これは情報セキュリティの考えと一緒であり、そうしたビジネスに取り組むのは三井物産にとって自然なこと」と説明。情報セキュリティビジネスは同社内で「インキュベートされてきた」(三井物産セキュアディレクション 代表取締役社長 野村一洋氏)が、ビジネスよりスピーディなデシジョンやアクションを求めた結果、子会社として独立する道を選択したのだという。

 新会社は既存の情報セキュリティビジネスをブランドとともに引き取り、継続していく。「GTI」ブランドとして、不正アクセス監視サービスや、IDSアプライアンスの販売。「SecretSeal」ブランドでSSL-VPNマネージドサービスや、アベンテイルのSSL-VPN機器の販売。「Trustella」ブランドでポリシー策定やISMS構築支援などを行う。「現在はアプライアンスやソフトウェアの販売の割合が高いが、今後はサービスの比率を高めていきたい」(野村氏)。

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三井物産セキュアディレクション

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