CAが新製品を自社で導入し、スタッフを25%削減
2004/10/9
コンピュータ・アソシエイツ(CA)は、ITIL(IT Infrastructure Library)のベストプラクティスに準拠した「Unicenter Service Management」の発売を発表した。
コンピュータ・アソシエイツ プロダクト本部 Unicenter ブランド ブランドオーナー 長谷一生氏 |
CAが主催したイベント「ITマネジメントソフトウェア・フォーラム」で、新製品についてコンピュータ・アソシエイツ プロダクト本部 Unicenter ブランド ブランドオーナー 長谷一生氏は、「Unicenter Service Managementは、企業内にあるすべてのITサービスのコストを可視化させることで、少ない投資で大きな効果を生み出すためのサポートをする」と述べた。
Unicenter Service Managementは、「サービスデリバリ」「サービスサポート」「チャージング」「IT資産財務管理」という4つのITサービス・マネジメント・ソリューションを提供する。
「サービスサポート」は、ITサービスの日常の運用とサポートを、「サービスデリバリー」はITサービス提供にかかわる長期的な計画と改善を実現する。長谷氏は、サービスデリバリーについて、「ITサービスのレベルをリアルタイムにモニタリング、レポートすることで、ITILのキャパシティの管理を行う」述べ、サービスサポートについては「日常のエラーログをナレッジマネジメントとして蓄積し、自動的にハンドリングさせることができる」と説明した。
「チャージング」では、ITサービスのコスト算出と課金を行い、「IT資産財務管理」では、SLAを遵守しながら、最適な予算管理とプラニングを実現するという。
長谷氏は、Unicenter Service Managementを導入した自社の事例を公表した。北米、アジア、ヨーロッパの3つの拠点には、15,000人の社員と25,000台のデスクトップが保有されている。「CAでは、ITヘルプデスクへの問い合わせの増加に悩んでいた。が、Unicenter Service Managementが問題の自己解決を行うようになり、問い合わせ件数が42%減少した。それにより、ITスタッフを25%削減することに成功した」という。また、解決した問題のうち、SLAの内容に整合する割合も80%未満から97%に向上させたという。
Unicenter Service Managementの出荷は10月22日で、価格は375万円から。CAは初年度の売上目標として30億円を目指す。
(編集局 富嶋典子)
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