ネットワーク・プロセッサでも戦略的サプライヤに、インテル

2004/10/21

 インテルはアクセス/エッジ機器向けのネットワーク・プロセッサ「IXP2325/2350 ネットワーク・プロセッサ」と、組み込みネットワーク・アプリケーション向けのネットワーク・プロセッサ「IXP460/465 ネットワーク・プロセッサ」を10月20日に発表した。インテルの通信営業本部 マーケティング・マネージャ マーク・ナバビ(Marc Navabi)氏は「インテルは大手通信機器メーカーにネットワーク・プロセッサを提供する戦略的サプライヤになりつつある」と述べた。

インテルが発表したネットワーク・プロセッサの新製品

 ナバビ氏はネットワーク・プロセッサの市場動向について「採用は引き続き増加している」と説明。新しいサービスを迅速に提供したいというサービスプロバイダのニーズや、ネットワーク・プロセッサに対する開発者の技術力向上、アプリケーションを再利用する流れなどが市場を広げていると述べた。

 IXP2325/2350 ネットワーク・プロセッサは無線LANアクセスポイントやVPN/ファイアウォール、ブロードバンドルータなどネットワークのアクセス/エッジ部分に設置する機器での利用を想定した製品。90ナノ技術を活用し、最大2Gbpsのラインレートに対応する。ナバビ氏は「マイクロエンジンとIntel XScaleコアの2つの技術を1チップに搭載し、低コストと高性能を実現した」と述べた。

 IXP460/465 ネットワーク・プロセッサは無線LANアクセスポイントやブロードバンドルータに加えて、産業分野で使う組み込みネットワーク・アプリケーションに適した製品。工場で利用する産業オートメーション機器や無線ICタグのリーダーなどで利用できるという。従来製品と比較してIntel XScaleコアの高速化やネットワーク・インターフェイスを強化した。

 IXP2325/2350 ネットワーク・プロセッサはサンプル出荷中で2005年第2四半期に量産出荷を予定。IXP460/465 ネットワーク・プロセッサは2004年12月にサンプル出荷をし、量産出荷は2005年第1四半期の予定となっている。

(編集局 垣内郁栄)

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