インテルのコンパイラ、EM64Tをサポートし、Eclipseと統合
2004/10/6
インテル エンタープライズ&ネットワーク ソリューションズ本部 エンタープライズ テクノロジー エバンジェリスト 菅原清文氏 |
インテルは10月5日、Windows版およびLinux版コンパイラの最新バージョンである8.1をリリースした。今回リリースしたのは「C++コンパイラ8.1」のWindows版およびLinux版、「Visual Fortranコンパイラ8.1」のWindows版、「Fortranコンパイラ8.1」のLinux版。これらツールの登場により、同社の主要なソフトウェア開発製品(コンパイラ、デバッガ、パフォーマンス・アナライザ、ライブラリ)は、「Itanium 2」「Xeon」「Pentium4」「Centrino」といったプラットフォーム上でWindows、Linuxをすべてサポートするようになった。
コンパイラはCやC++、Fortranなどの高級言語をコンピュータが理解可能な命令に変換するプログラミングツールで、米オラクルなどでは、Xeonをはじめとする32ビットプロセッサや64ビットプロセッサであるItanium2を搭載したWidnows/Linux環境向けのソフトウェア開発でインテルのコンパイラを正式採用している。Linux環境ではオープンソースのGCC(現在3.4)が主流のコンパイラとして有名で、Windows環境ではマイクロソフトのVisual Sudioの使用率が高い。とはいえ、インテルは、例えば、C++コンパイラであれば、マイクロソフトの「Visual Studio」「Visual C++ .NET」のほか、「GNU C/C++」や「C++ ABI」といった現在主流の開発環境と積極的に互換性を保つ姿勢を維持している。
そのため、インテル コンパイラ8.1の主な特徴としては、EM64Tをサポートしたことも大きいが、Eclipseとの互換性を実現したこと(Linux版インテルC/C++コンパイラに同梱)、GCC3.4とオブジェクト・レベルの互換性・相互運用性(Linux版インテル C++コンパイラで対応)を実現したことなどが特に指摘できる。
(編集局 谷古宇浩司)
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