Delphi 2005が登場、「誕生10年目の最高峰だ」
2004/11/5
ボーランドはWin32と.NET Framework、Delphi言語、C#言語が利用できるWindowsプラットフォーム向けの統合開発環境「Borland Delphi 2005」の日本語版を12月6日に出荷開始すると11月4日に発表した。Win32を対象としていたDelphi 7以前のバージョンと.NET Framework対応のDelphi 8、C#Builderの製品ラインアップの機能を統合した。
米ボーランドのデベロッパー・リレーション担当副社長 デイビッド・インターシモン氏 |
米ボーランドのデベロッパー・リレーション担当副社長 デイビッド・インターシモン(David Intersimone)氏は「Delphi 2005はDelphi誕生の10年目にリリースする製品。ボーランドが提供するWindows開発環境の最高峰だ」と述べた。
Delphi 2005は.NET向けの新しいモデル指向のフレームワーク「Enterprise Core Objects II」(ECO II)を実装。ECO IIは単一のプロセスでオブジェクトとデータモデルを作成できるフレームワークで、「モデルを書くこととコードを書くことが直結する」(ボーランド)。ボーランドのTogetherテクノロジによるUMLデザイン機能も搭載する。ボーランドではECO IIのメリットを「モデルドリブン開発により品質が向上する」と説明。ECO IIで新たにASP.NET、Webサービスのビジネスロジックを実装できるようにしたという。
チーム開発の生産性を向上させる機能も搭載。構成管理ツール「Borland StarTeam」を統合し、ソースコードなどのリソース管理を簡単に行えるようにした。ユニットテスト機能も実装し、テストの効率を向上。Javaと.NETを統合するミドルウェア「Borland Janeva」も統合した。ボーランドでは「アプリケーション開発ライフサイクルを包括的に効率化できる」とアピールしている。
Delphi 2005は利用規模別に3製品を用意。ECO IIを搭載し、企業のWindowsアプリケーション開発チーム向けの「Delphi 2005 Architect」は1指名ユーザーライセンスで37万8000円。データベースアプリケーション開発者向けの「Delphi 2005 Enterprise」は31万5000円、デスクトップアプリケーションや小規模Webアプリケーション開発者向けの「Delphi 2005 Professional」は7万1400円となっている。
(編集局 垣内郁栄)
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