混乱するセキュリティ制御を統合管理、ディアイティ
2004/11/12
ディアイティは米EXERSテクノロジと代理店契約を結び、同社のセキュリティ統合管理システムを国内販売すると11月11日に発表した。第1弾として統合認証サーバ「EASシリーズ」を12月15日に発売する。
ディアイティの代表取締役社長 下村正洋氏 |
ディアイティの代表取締役社長 下村正洋氏は企業ネットワークの現状について「有線LANや無線LAN、モバイルなどネットワークの多様化が進み、セキュリティ制御に混乱が起きている」と指摘。特にユーザーの認証やアクセス制御が混乱しているとして「面白くない現象が出てきている」と述べた。ディアイティが代理店契約を結んだEXERSはユーザーごとに柔軟なネットワーク構成を採れる製品を開発していて、下村氏は「ユーザーベースネットワークを実現する。現時点ではEXERSの製品が最も進んでいる」と評価した。
ディアイティが国内販売するEASシリーズは、企業ネットワーク内の認証やポリシー制御を有線LAN、無線LANを問わずに統合できる製品。主に認証サーバとポリシーサーバで構成する。対応する認証方式はIEEE802.1x、WPA、IEEE802.11i、MAC認証、RADIUS認証など。システムは二重化されていて、サーバ間のActive-Standby、Active-Activeの構成が可能。
DHCP機能があり、ユーザーの認証IDによってさまざまなポリシーを適用できる。ユーザーのアクセス制限は認証を受けた時間や曜日、アクセス場所によって設定可能。IDによって各システムへのアクセスを制限することもできる。また、EXERSの認証クライアントソフトウェア「Xkey Pro」を使うことで、ユーザー別にパスワードの有効期限を定めたり、強制的に変更する機能が利用できる。
各システムの認証機能を統合管理する機能があり、アクセス統計や認証の成功回数、ユーザーのアクセス場所、時間情報などをイベントログとして出力することもできる。ディアイティでは「アクセスログの取得が必須となるISMSの取得を目指す企業にも最適」としている。
EASシリーズはパフォーマンスや可用性別に3シリーズを用意。エントリ製品のEAS300シリーズの価格は740万円。最上位のEAS1000シリーズは6000万円。ディアイティでは初年度に70セットの販売を目指している。
(編集局 垣内郁栄)
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