サーフコントロールの情報漏えい、スパムメール対策製品
2004/12/3
アスキーソリューションズは12月2日、英サーフコントロール(SurfControl)の開発したメールフィルタリングソフト「SurfControl E-mail Filter 5.0 日本語版」を12月15日に発売すると発表した。
同製品は、外部から送られてくるスパムメールやウイルスメールを排除したり、内部から故意・過失による機密情報の送信を防いだりする。ウイルス対策用にMcAfeeのウイルス対策エンジンをプラグインとして搭載している(導入時にインストールされるが、別途ライセンスの購入が必要)。
サーフコントロール アジア担当副社長 マーク・トゥルーディンガー氏 |
スパムメール対策としては、17カテゴリに分類されたパターンファイルを使った「Anti-Spam Agent」のほか、送信元メールアドレスがランダムな文字列で構成されているかどうかなど、1000以上の特性から自動的に解析する「ヒューリスティック」、アダルトとギャンブルに関するスパム限定で特定の単語やフレーズをAI技術で解析する「ニューラルネットワーク」、英語限定で特定の単語やフレーズをブーリアン言語分析する「LexiRules」の4機能を提供する。
管理面での機能も強化された。Active DirectoryやLDAPに対応したことでルール作成時におけるユーザー管理の効率を向上した。フィルタリングルールに引っかかったメールは、破棄、隔離、送信遅延、管理者や上司への転送、警告文を添えての返信などの処理が行える。また、処理パフォーマンスも向上し、マルチCPUやマルチスレッド処理に対応したことでトラフィックの多い企業でも、複数の処理を同時に実行できるようになった。さらに複数のフィルタリングサーバをクラスタ化することで、同時並行処理による負荷分散も可能だ。
サーフコントロールでは、2004年10月に日本事務所を設立したばかり。2005年1月に企業向けスパム対策アプライアンス「RISKFILTER」、来春にはWebフィルタリングソフトの投入を予定している。同社スタッフによれば「フィルタリングソフトはあまり伸びていないジャンル。総販売代理店のアスキーソリューションズと協力して2005年第1四半期にシェアを獲得するための施策を積極的に展開していく」とのことだ。
SurfControl E-mail Filter 5.0の価格は、50ユーザーライセンスで32万5000円から。学校向けには19万5000円から提供していく。また、オプションのAnti-Virus Agentは50ユーザーで16万2000円から、添付画像がアダルト画像かどうかを判断するVirtual Image Agentは50ユーザーで11万3700円からとなっている。アスキーソリューションズによると、1年間で500パッケージの販売を見込んでおり、導入を検討する企業に対して情報漏えい防止セミナーを実施するという。
(編集局 岡田大助)
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アスキーソリューションズの発表資料
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