PDFはもう要らない? 高速ビューワー登場
2005/2/2
ライブドア 代表取締役社長兼CEO 堀江 貴文氏 |
ファイブデジスターは2月1日、オンラインカタログ作成ソフト「ActionBrowser Standard版」の販売を開始すると発表した。ActionBrowserで作成したコンテンツは、Webブラウザ上でプラグインなしで閲覧できるのが特徴。同社へ2004年12月に出資し、製品発表会にも出席したライブドア 代表取締役社長兼CEO 堀江 貴文氏は、「PDFの利用用途の90%はカバーできる製品だ。どんどん普及させていきたい」と語っている。
ActionBrowser Standard版は、紙媒体や既存のデジタルカタログなどを同ソフトに取り込むことにより、Webブラウザ上から本を読むような感覚でページをめくり閲覧できるようにするソフトウェア。コンテンツの編集や作成ができる「ActionBrowser オーサリングツール」と、プラグインなしでコンテンツを表示するビューワー「ActionBrowser ビューワー」で構成されている。ビューワーは、Flashを利用して閲覧できるFlashビューワーとDHTMLで作成されているDHTMLビューワーが用意されており、いずれもWebブラウザ上でプラグインなしで動作するのが特徴だ。ただし、これらのビューワーは常にサーバと通信しているため、常時接続環境でなければ利用するのが難しいのが欠点となっている。
ファイブデジスター代表取締役兼CEO 京保 雄一氏 |
ActionBrowser ビューワーは、ActionBrowser オーサリングツールなどで作成したコンテンツを開くと自動的に起動する。コンテンツは、通常の書籍や雑誌などのようにめくることが可能。左クリックでめくり、右クリックで拡大するなどワンクリックで操作できるため、「普段インターネットを利用しないような初心者は、もしかしたらActionBrowserの方が使いやすいかもしれない」(堀江氏)と分析している。ライブドアでは、すでに四半期のIR情報をActionBrowserとPDFの2種類用意しているほか、今後提供予定の「ライブドア コミック」ではデフォルトのビューワーとして採用予定だという。
堀江氏は、現在最も普及しているビューワーの1つであるAdobe Readerを例に出し、「PDFはもともと印刷用に作られたものであり、オーバーヘッドが多すぎて重いのが不満だった。その点、ActionBrowserは見ることをメインにしているため無駄がなく、軽快に動く」と語った。
(@IT 大津心)
[関連リンク]
ファイブデジスター報道発表資料
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