どこまで安い? NTTドコモが普及版FOMAを発表

2005/2/3

 NTTドコモは第3世代携帯電話「FOMA」の普及版モデル「700iシリーズ」を2月10日から順次発売すると2月2日に発表した。ハイエンドモデルの901iシリーズから機能を絞り込み、価格を下げた。NTTドコモのプロダクト&サービス本部 プロダクト部長 永田清人氏のよると700iシリーズは、901iシリーズと比較して調達価格で1万円程度下げたいい、販売価格は2万円台後半が中心になると見られる。

NTTドコモが発表した「FOMA 700iシリーズ」

 永田氏は700iシリーズ投入の狙いについて、「901iシリーズと比べてもっと親しみやすくして、多くのユーザーにFOMAを使ってもらいたいと思い開発した」と説明。プラットフォームを901iシリーズと基本的に共通化する一方で、Javaアプリケーションを動かす「iアプリ」などの機能を第2世代携帯電話(PDC)と同等にした。

 NTTドコモが発表したのは「F700i」(富士通製)、「N700i」(NEC製)、「P700i」(パナソニック製)、「SH700i」(シャープ製)の4機種。F700iを2月10日に発売し、ほかの機種も順次発売する。

 700iシリーズはFOMAの「本当に使いたい機能に絞り込んだ」(永田氏)。テレビ電話や音楽再生、HTMLメール、最大500KBの音楽や映像を再生したり、着信音に設定できる「着うた」「着モーション」に対応する。4機種とも100万画素以上のデジタルカメラを搭載。携帯電話のサイズも901iシリーズと比較して小型化した。一方、非接触ICカード「FeliCa」を使った電子マネーのサービスは利用できない。

 NTTドコモは700iシリーズを901iシリーズ、900iシリーズと同じ程度まで伸ばして、「3G契約数ナンバー1」の地位をKDDIから奪取したい考え。FOMAの製品バリエーションを増やすことで、幅広いユーザーの獲得を目指す。

(@IT 垣内郁栄)

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NTTドコモの発表資料

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