DDIポケットが256Kbps通信開始へ、定額音声通話も検討
2005/1/19
DDIポケットは1月18日、PHSの8つの基地局を使って最大256Kbpsのデータ通信が可能になる新サービス「エアエッジプロ」を2月18日に開始すると発表した。17日に代表取締役社長に就任した八剱洋一郎氏は2月2日に社名をDDIポケットからウィルコムに変更することを説明したうえで、「PHSを核にした法人向けのサービスビジネスを積極的に進める」と述べた。DDIポケットは音声通話の定額サービスも検討していて、データ、音声の定額化とサービスビジネスを武器に法人市場の開拓を進める考えだ。
DDIポケットの代表取締役社長 八剱洋一郎氏。日本IBM、日本AT&T、日本テレコムなどに在席した |
エアエッジプロは月額1万2300円の定額制プランと、月25時間までの利用が定額6900円のプランを用意。DDIポケットが用意する圧縮ソフトウェア「メガプラス」をPCにインストールすることで「1Mbpsを超える通信速度を体感できる」という。DDIポケットでは新しい変調方式の導入や複数の基地局に同時に接続する技術の開発を進めて「比較的に近い将来に実行速度で1Mbpsを超える通信速度を実現。メガプラスを組み合わせると数Mbpsの速度になる」(八剱氏)としている。
DDIポケットは今後、PHSの提案を中心に企業の通信サービスのコンサルティングを手がける考えだ。PHSを使った通信インフラの設計から業務アプリケーションとの連携、セキュリティなど「新しい通信手段を顧客が使えるようになるまでの作業をパートナーと協力して行う」(八剱氏)。PHSを単なる通信手段として利用するのではなく、Webアプリケーションとの連携などサービスと組み合わせてPHSを使うことを望む顧客が増えていると判断。八剱氏は「使い勝手を提案していきたい。通信のサービス化で通信マーケットは広がる」と述べた。
DDIポケットは音声通話の定額制サービスの導入も検討している。無線LANを使った携帯IP電話など今後登場するとみられる新サービスに対抗して法人顧客を引き付けるには、通信コストが明確になる定額制がポイントになるとの考えがある。八剱氏は「高機能を安価に提供できるようになり、音声通話の定額制も視野に入ってきた。音声とデータ通信を合わせて定額で25時間利用できることなどを考えている」と述べた。
(@IT 垣内郁栄)
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DDIポケットの発表資料
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