MSがGroove買収、Lotus Notes開発者がMSのCTOに就任
2005/3/12
米マイクロソフトは3月10日、Lotus Notesの開発者と知られるレイ・オジー(Ray Ozzie)氏が設立したソフトウェアベンダ「Groove Networks」を買収すると発表した。オジー氏はマイクロソフト会長 ビル・ゲイツ氏直属のCTOとしてマイクロソフトに参画する。マイクロソフトはGroove Networksのソフトウェア「バーチャルオフィス」を自社のコミュニケーションソフトウェアに統合する方針。
Groove Networksのバーチャルオフィスは離れた場所にいるスタッフ同士がコミュニケーションし、プロジェクトを進めることを支援するソフトウェア。PtoP技術を活用し、セキュアな環境で情報共有ができるようにした。バーチャルオフィスはすでにマイクロソフトのWindows OS、Office、Outlookと連携して動作するようになっていて、マイクロソフトのポータルソフトウェアのアドオンとしても販売されている。
マイクロソフトは、「Office Live Meeting 2005」「Office Live Communications Server」などのコミュニケーション関連の製品、「Office SharePoint Portal Server」「Windows SharePoint Services」などポータル関連の製品と、バーチャルオフィスを統合する方針。ユーザーが離れた場所にいたり、組織が異なる場合でも、仮想作業スペースを作成して快適にプロジェクトを進めることができるようにする。
マイクロソフトによるGroove Networksの統合は4〜6月期中に完了する見通し。Groove Networksの約200人のエンジニアは、マイクロソフトのインフォメーションワーカー部門に入る予定。
オジー氏はマイクロソフトへの参加について「マイクロソフトと力を合わせることで、私たちは組織、地域、ネットワークを越えて協力して働きたいと思うインフォメーションワーカーのニーズに、効率的に応えることができるようになる」とコメントした。
(@IT 垣内郁栄)
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マイクロソフトの発表資料(英文)
Groove Networks
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