「Windows Server 2003 SP1」の更新、強化、新機能
2003/3/30
マイクロソフト Windows Server製品部 部長 高沢冬樹氏 |
マイクロソフトは3月29日、Windows Server 2003 ServicePack1(以下SP1)の概要を発表した。正式リリースは「2005年中ごろ(4月〜6月)」(マイクロソフト Windows Server製品部 部長 高沢冬樹氏)。基本機能の更新という通常のServicePackで実現する機能に加え、今回のSP1では初期リリースで提供した機能の強化や新たな機能追加も行っている。マイナーバージョンアップ版として2005年末にリリースを予定しているWindows Server 2003 R2は、SP1をベースにさらなる機能を追加して開発するもので、高沢氏は「(顧客には)R2のサポートを前提として、SP1の導入を促していきたい」とする。
SP1で更新する機能は、Internet Explorer(IE)、Outlook Express、WebDAV(Web-based Distributed Authoring Versioning)などについて。いずれも初期リリース以後に発見されたセキュリティホールの一部を埋めることが主な目的である。
機能強化のポイントには「サービスでのより強固な既定値と特権の削除」「“実行保護”ハードウェアのサポート」「ネットワーク検疫制御コンポーネントの同梱」「IIS6.0メタベースの監査」などが挙げられる。例えば、「サービスでのより強固な既定値と特権の削除」とは、RPCおよびDCOMの呼び出しに対してより厳密な認証を要求することで、これらのサービスを使用するすべてのアプリケーションに対し、最低限度のセキュリティを確保するものを指す。
さらに、新機能として「Windowsファイアウォール」「セットアップ後のセキュリティ更新機能」「セキュリティ構成ウィザード」が追加された。通常、サーバは最初のインストールが行われてから最新のセキュリティ更新プログラムが適用されるまでの間は脆弱になる。その対策として、インストールが行われてから、Windows Updateで最新のセキュリティの更新が適用されるまでの間に、そのサーバへのすべての着信接続をブロックする、というような“細かい配慮”(=セットアップ後のセキュリティ更新機能)がいくつか新たに加わることになった。
(@IT 谷古宇浩司)
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Windows Server 2003 Service Pack 1 の製品概要
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