全国初フィッシング詐欺摘発〜Yahoo!に似せたサイトで

2005/6/14

 警視庁は6月13日、著作権法違反と不正アクセス禁止法違反の疑いで大阪市の会社員の男を逮捕したと発表した。容疑者はYahoo! JAPANに似せたWebサイトを作り、Yahoo! JAPANと勘違いして入力した個人情報を盗み取るフィッシング詐欺を働いたという。フィッシング詐欺の摘発は全国初となる。

 男は検索サイト「Yahoo! JAPAN」にそっくりなWebサイトを公開し、ユーザーを誘導。本物のYahoo! JAPANと勘違いしたユーザーは、その偽のサイト上でIDやパスワードを入力してしまっていた。男は盗み取ったIDとパスワードを用いて、Yahoo! JAPANのサーバに不正アクセスし、メールを盗み見たという。

 Yahoo! JAPANを運営するヤフーは2005年2月にこのサイトを発見し、警視庁に相談。その後、このWebサイトは削除されたが、ヤフーはこのサイトが使っていた「Yafoo!」のロゴやサイトのデザインが同社の著作権を侵害しているとして著作権法違反で被害届を提出していた。

[関連リンク]
Yahoo! JAPAN

[関連記事]
地味だけど効果的? イーバンク銀行のフィッシング対策 (@ITNews)
UFJカード、フィッシング対策ツールをサイトに導入 (@ITNews)
「漏えいと隣り合わせ」、54%の利用者が個人情報をPCに保存 (@ITNews)
Linuxがフィッシングの踏み台に狙われている(@ITNews)
フィッシング詐欺はプロ詐欺師の犯行へ進化、トレンドマイクロ (@ITNews)
来年もフィッシング詐欺被害は増える、シマンテック (@ITNews)
いまそこにあるフィッシング詐欺、シマンテックが実態調査 (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)