やっぱり大事なメインフレーム、マクデータがCNT買収で対応

2005/8/3

 Computer Network Technology Corporation(CNT)の買収処理を6月1日に完了させた米マクデータは8月2日、日本法人同士の合併を8月中に終了させる考えを明らかにした。

マクデータのワールドワイド マーケティング担当 上級副社長 ウェイン・モリス氏

 マクデータのワールドワイド マーケティング担当 上級副社長 ウェイン・モリス(Wayne Morris)氏は、「マクデータとCNTは共通点が多い。両社ともに、技術志向が高く、ストレージ業界で20年間以上の経験を持つ」と語り、今回の合併が順調に進んだことを強調した。

 マクデータとCNTの違いはカバー領域。マクデータはIPプロトコルベースの企業間SANルーティングを得意とするのに対し、CNTはATM/SONETベースでメインフレームの基幹システム同士を相互接続させるストレージ製品を提供してきた。

 モリス氏は、「メインフレームからオープンシステムへの移行は始まっているが、現状ではメインフレームが多く利用されている。CNT買収でマクデータがメインフレームのリソースも扱えるようになることで、多くのニーズに応えられる」と話し、買収によってラインアップに加わった基幹システム対応ストレージ製品への期待をみせた。今回の買収で、マクデータはIPベースのSAN資産のみでなく、ATM/SONETベースの基幹系システムに格納されるCRMデータや、勘定系データも統合管理できるようになる。

 新生マクデータでは、WANを介した拠点ごとのSANを統合管理し、企業ネットワークにインテリジェンスを持たせるとする「グローバル・エンタープライズ・データ・インフラストラクチャ」(GEDI)というビジョンを提唱。CNTの製品が加わることで、前年比25%増の売り上げを見込んでいる。

(@IT 富嶋典子)

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