BIOS認証で不正PCをネットワークから排除、プラネックス

2005/8/4

 プラネックスコミュニケーションズは、フェニックステクノロジーズのBIOSを使ったデバイス認証ソフトウェア「TrustConnector」と組み合わせて利用するネットワーク認証パッケージ製品「PLANEX Trusted Secure Network」を8月3日に販売開始する。

プラネックスコミュニケーションズの代表取締役社長 久保田克昭氏

 フェニックステクノロジーズ「TrustConnector」の特徴はBIOSによるデバイス認証。ネットワークに登録されていないPCがTrustConnectorに問い合わせを行うと、BIOSレベルで作成されたデバイスキーがアクセスを拒否する。プラネックスコミュニケーションズの代表取締役社長 久保田克昭氏は、「Trust ConnectorはBIOSを利用したハードウェアレベルでの認証ができ、ソフトウェア認証に比べ強固である」と語った。

 ただし、この方式はクライアントPCにフェニックステクノロジーズのBIOSを利用する必要がある。「国内の90%以上のシェアを持つ」(久保田氏)ため、ほとんどのPCはカバーできるとしているが、他社のBIOSを利用したPCの場合は、エミュレーターで対応するという。

 PLANEX Trusted Secure Networkに含まれるのは、TrustConnectorとプラネックスのEAP-TLS(Transport Layer Security)方式のIEEE802.1x認証対応スイッチ、認証サーバとして利用する「Windows Server 2003」。

 PLANEX Trusted Secure Networkの価格は有線ネットワーク用スイッチを用いた場合、5ライセンスで35万円、25ライセンスで67万円。50ライセンスで109万円。無線LANスイッチの場合は、5ライセンスで34万円。導入前のコンサルティングも提供する。「学校や自治体など、利用ライセンス数が少ないユーザーに向いている」(久保田氏)。

(@IT 富嶋典子)

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