米国防総省お墨付き? CAのウイルス対策ソフト
2005/9/2
コンピュータ・アソシエイツ(CA)は9月1日、個人やSOHO向けのセキュリティ対策ソフト「eTrust インターネット セキュリティ スイート 2006」と「eTrust パーソナル ファイアウォール 2006」の2製品の販売を9月9日より開始すると発表した。CAが直営するオンラインショップ「CAストア」では、9月7日よりダウンロード販売を開始する。
CA 代表取締役社長 三ツ森隆司氏 |
三ツ森氏が強調するスパイウェア対策機能はPestPatrolの検索エンジンを搭載し、12万種類以上のスパイウェアに対応し、スパイウェアの侵入検知だけでなく、実行時にメモリにロードされる瞬間も検知。さらに、スパイウェアが個人情報を外部に漏えいさせようとするときにもブロックが可能なため、三重の検出機能を備えているとした。また、スパイウェア専門の研究機関を持っているのもPestPatrolだけだという。米国では、国防総省などが400万ライセンスを購入するなどの実績も強調した。
具体的には、“スパイウェアと思わしきプログラム”をダウンロードした際に、パターンファイルを参照して検知・隔離する。万が一侵入してしまった場合でも、スパイウェアが起動してメモリにロードされる瞬間にも検知・隔離する「アクティブプロテクション機能」も備えている。さらに、ヒューリスティック技術を利用して、情報収集や外部への情報流出といった“スパイウェアと思わしき振る舞い”をするプログラムも同様に検知・隔離する。
CA ビジネス・ディベロップメント・ディレクター 長谷一生氏 |
パーソナル ファイアウォール機能では、あらかじめ電話番号やクレジットカード番号などを登録しておくことで、それらの情報が知らないうちに外部へ漏えいするのを防ぐことができる。また、セキュリティ設定を一番厳しい“高”に設定すると、外部からPCの存在を隠すことができる「ステルスモード」も備えている。
長谷氏は「当社の調査によると、スパイウェア対策をしていないユーザーは79%、フィッシング詐欺対策を行っていないユーザーは94%もいた。これらのユーザーに対して、当社のeTrust インターネット セキュリティ スイートを訴求していきたい」と述べ、まだ市場に余地があることを示した。今後は、主要量販店やオンラインでの販売をさらに強化するほか、ISP向けのプログラムを開始し、シェア拡大を目指すとした。
(@IT 大津心)
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コンピュータ・アソシエイツ発表資料
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