非スパイウェア3原則に対応、トレンドが新製品発表
2005/10/27
トレンドマイクロは10月26日、企業向けスパイウェア対応のゲートウェイ型新ソフトウェア2種を11月28日に発売開始すると発表した。増大するスパイウェアの脅威に対抗するソリューションを提供し、ゲートウェイ製品群の売上額を前年対比150%に押し上げることを目指す。
トレンドマイクロ プロダクトマーケティンググループ 森谷晃氏 |
今回発表の新製品はHTTP/FTPトラフィックに対応したセキュリティ対策ソフトウェアの「InterScan Web Security Suite 2.5」と、クライアントPCのウイルスやスパイウェアの検出、削除、システムの自動復旧を行う「ダメージクリーンナップサービスサーバ 3.0」。2つを連携させることによって、クライアントPCにエージェントがなくても、ウイルスやスパイウェアの自動検知と感染したPCの自動復旧が可能になる。
トレンドマイクロ プロダクトマーケティンググループ 森谷晃氏によると、全世界でスパイウェア対策を行っているユーザー数は2005年現在では約1600万人だが、2009年には約30倍の5億4000万人を突破すると予測され、スパイウェア対策製品の必要性は増大している。
繰り返し強調されたのは、トレンドマイクロが推奨する「スパイウェア対策の重要ポイント」。「侵入させない」「情報を出させない」「侵入したものは自動削除する」のいわば「非スパイウェア3原則」で、今回発表の新製品はこれに対応したもの。
具体的には、「InterScan Web Security Suite 2.5」が「侵入させない」「情報を出させない」を担当。パターンファイルを基に、クライアントPCからのスパイウェア関連サイト、フィッシング関連サイトへのアクセスをブロック。スパイウェアのダウンロードがあれば検出してブロックする。ウイルスやスパイウェアによる不正データの外部への送信もブロックし、情報漏えいを防ぐ。
「侵入したものは自動削除する」では、「InterScan Web Security Suite 2.5」が感染クライアントPCのIPアドレスと自動復旧のための情報を通知し、「ダメージクリーンナップサービスサーバ 3.0」がその情報を基に該当クライアントPCの復旧を行う。
自動削除を行うのにクライアントPCへのエージェントのインストールは必要なく、Windows 9x/Me/XP Home Editionなどのプラットフォームにも対応することから、他社ウイルス対策製品が混在する環境や持ち込みPCにも対応できる。
トレンドマイクロは12月22日まで「スパイウェア撲滅キャンペーン」を展開。「ダメージクリーンナップサービス 3.0」が標準価格より最大30%割引となる。トレンドマイクロ プロダクトマーケティンググループ 宮崎謙太郎氏は、「『安全なインフォメーションを交換できる社会の実現を』がトレンドマイクロのビジョン。キャンペーンをきっかけにスパイウェア対策を推進してほしい」と語った。
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