ワンランク上のスパイウェア対策を求める人に〜トレンドマイクロ

2006/1/24

 トレンドマイクロは1月23日、同社としては初めてとなるスパイウェア対策専用ソフトウェア「スパイバスター 2006」(以下、スパイバスター)を2月10日に発売すると発表した。トレンドマイクロ コンシューマビジネス統括本部 統括本部長 バイスプレジデント 沢昭彦氏は、「ウイルスバスターのスパイウェア対策機能でも十分だが、さらにワンランク上のスパイウェア対策を求めるユーザーに提供するソフトだ」とコメントした。

トレンドマイクロ コンシューマビジネス統括本部 統括本部長 バイスプレジデント 沢昭彦氏。手に持っているのが「スパイバスター 2006」のパッケージだ
 スパイバスターは、2005年5月にトレンドマイクロが買収したスパイウェア対策専業ベンダである米インターミュートのスパイウェア対策ソフトをベースに改良した製品。亜種が多く存在するために1度PCに侵入すると駆除が非常に難しい「CoolWebSearch(クールウェブサーチ)」の専用駆除ツール「CWShredder」や、検索対象の領域やファイル種類を設定できる「カスタム検索」、PC利用における履歴情報をまとめて削除可能な「履歴管理機能」などを搭載している点が特徴だ。

 スパイウェアの侵入を監視する機能では、システム上の約150の領域を監視し、システム改変をブロックする。監視対象は、Webブラウザ上で扱う「プロキシ設定」や「プラグインの追加」「セキュリティ設定」、Windows上の「ホストファイル」や「スタートアップ」「セキュリティポリシー設定」などが挙げられる。スパイウェアを検索・削除する機能では、改変されやすい項目のみを検索する「クイック検索」や検索場所や条件を指定して検索する「カスタム検索」などが用意されているほか、CoolWebSearchを駆除できる専用ツール「CWShredder」を搭載している。

 また、万が一スパイウェアが侵入してしまった場合に備えて、個人情報漏えいの予防機能も備える。例えば、Windowsやアプリケーションの履歴やキャッシュファイルには、IDやパスワードのほか、住所や名前、電話番号、Webサイトのアクセス履歴などが残されている可能性がある。このことから、スパイバスターでは、ゴミ箱や一時ファイル、Microsoft Office/Internet Explorerの履歴などを一括削除できる機能を備えた。そのほか、検出したクッキーを「有害なクッキー」か「信用するクッキー」に分類して一括管理できる機能も搭載している。

「スパイバスター 2006」のデモ画面
 スパイバスターは、ウイルスバスターシリーズのほか、シマンテックのノートンアンチウイルス 2005/2006と合わせて利用できることを確認したという。パターンファイルは、現在のところウイルスバスターと別のものが配信されてアップデートするが、将来的にはウイルスバスターと同じものでアップデート可能にするとした。価格は、オープン価格ながら、トレンドマイクロ・オンラインショップの価格がパッケージ版が4725円から、ダウンロード版が3570円から。

 沢氏は、「当社が行ったアンケート結果によると、セキュリティ対策ソフトの使用率はソフトを使用しているユーザーが48%、ソフトとサービスを併用しているユーザーが19%であり、スパイウェア対策ソフトの利用率はわずか15%にとどまった。スパイバスターは、スパイウェア対策ソフトを利用していないユーザーや、すでにウイルスバスターなどのウイルス対策ソフトを利用しているがよりきめの細かいスパイウェア対策を望んでいるユーザーが対象となる。初年度目標は50万ユーザーだ」と意気込みを語った。

(@IT 大津心)

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トレンドマイクロの発表資料

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