米ボーランドがIDE事業を売却、「Delphi」はどこへ
2006/2/10
米ボーランドは2月8日、アプリケーションライフサイクル管理(ALM)事業の推進のために、統合開発環境(IDE)の一部事業を売却する計画を発表した。売却を計画しているのは「Delphi」「C# Builder」「C++ Builder」を含む「Borland Developer Studio」と、「JBuilder」で、売却先を検討している。
同社は同時に、ソフト品質定義、測定、管理、向上などのALM製品を持つ米Segue Softwareを約1億ドルで買収すると発表した。ボーランドはIDE事業の売却とSegue Softwareの買収について「成長が著しいALM事業でボーランドのリーダーシップを確実にするためのボーランドの重要な戦略だ」と説明している。
また、ボーランドのCEO トッド・ニールセン(Tod Nielsen)氏は「(IDEとALMの)両市場とも重要だ。しかし、ボーランドは両市場に対して必要なリソースを割くことはできなくなった。ボーランドは全面的にALMにフォーカスすることを選択した」などと説明した。
ボーランド日本法人は「アナウンスは米国本社の内容が最新で、それ以上はない」とコメント。しかし、「米本社の発表で重要なのは、ボーランドの考えを継承する企業を、IDE事業売却の相手先として探すということ。ボーランドは開発者が不安を感じないよう最善のことをする」と説明した。
ボーランド日本法人が3月3日に都内で開催するイベント「Borland Developer Conference Tokyo 2006」では、米本社のチーフマーケティングオフィサー兼R&Dシニアバイスプレジデント リック・ジャクソン氏らが開発者に対して売却計画を直接説明するという。
(@IT 垣内郁栄)
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米ボーランドの発表資料
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