ライブドア熊谷代表取締役を逮捕、堀江前社長ら再逮捕
2006/2/23
ライブドアによる証券取引法違反事件で、東京地検特捜部は2月22日、同社連結決算を粉飾したとして、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)で堀江貴文前社長(33)ら4人を再逮捕、熊谷史人代表取締役(28)を逮捕した。
ライブドアの熊谷史人代表取締役 |
調べでは、ライブドアは2004年9月期連結決算で、企業会計原則では売り上げとして認められない自社株売却益を売上高に計上したうえ、買収した子 会社に対し架空の売上高を計上するなどし、実際には3億円余りの経常赤字を50億円余りの経常黒字と虚偽の記載をした有価証券報告書を提出した疑い。
ほかに再逮捕されたのは、宮内亮治前取締役(38)、ライブドアマーケティングの岡本文人前社長(38)、ライブドアファイナンスの中村長也前社長(38)。
熊谷代表取締役は、堀江前社長の逮捕を受けて1月24日に現職に就任したばかり(関連記事参照)。就任会見では「ご迷惑をおかけして申し訳ない」などと謝罪していた。
東京証券取引所は、粉飾決算の疑いで堀江前社長らが再逮捕された場合、ライブドア株の上場廃止に踏み切る方針を示唆している。
ライブドア代表権は山崎氏に
ライブドアは2月22日、熊谷史人代表取締役が証券取引法違反容疑で逮捕をされたのを受け、山崎徳之取締役(34)が代表取締役に就任する人事を発表した。
2月14日に開いた取締役会で、「このような事態の場合に備え、代表取締役が逮捕された場合には代表権を異動させることを決議していた」という。熊谷容疑者からは取締役に対する辞任届を受理しておらず、引き続き取締役にとどまっているという。
ライブドアは「事実関係の解明に向け社内調査を進めるとともに、社内コンプライアンス強化委員会により内部管理体制を拡充・強化し、再発防止に全力で取り組んでまいります」とコメントしている。
山崎氏はアスキーやソニーコミュニケーションネットワークなどを経て2000年5月にライブドアに入社し、翌年に取締役に就任した。
(ITmedia)
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