Web 2.0は企業にも効くはず、XMLコンソーシアム
2006/3/4
XMLやWebサービスの普及促進を行っている団体、XMLコンソーシアムは3月3日、Web 2.0勉強会第1回ミーティングを開催した。
XMLコンソーシアムの副会長を務めるインフォテリアの平野社長 |
同コンソーシアムは、企業情報システムにおけるXML利用をテーマとしている団体。それがコンシューマー向けのトピックと思われがちなWeb 2.0を取り上げる理由を、副会長の平野洋一郎氏(インフォテリア代表取締役社長兼CEO)が説明した。
「HTMLが登場したころは、企業システムに使えるものではないといわれたが、5年、10年とたつうちに、企業ポータルからWeb EDIまでが登場、企業システムに不可欠な存在になった。Web 2.0も、HTMLと同じように、企業にとって重要な存在になっていく」、と平野氏は話した。
同氏は、複数のチャット・サービスをWebブラウザ上で統合する「meebo」、SkypeユーザーをGoogle Map上にプロットする「SKMap」などを見せ、特にAjaxによるリッチで操作性の良いユーザー・インターフェイスを高く評価した。
「(プレーンなHTML)は不便だった。しかし、Ajaxとさまざまなコードの蓄積でいろいろなことができるようになってきた。今後も間違いなく新しいものが登場してくる」(平野氏)。一方、Web 2.0自体を目的とするのではなく、何が企業システムに生かせるのかを今後も考えていきたい、としている。
平野氏に続いてプレゼンテーションを行ったスピーカーは総じて、Ajaxによる、柔軟でリッチな軽量ユーザー・インターフェイスを評価、SOAP/SOAに基づくシステムとのすみ分けや組み合わせが望ましいとの見解を示した。また、より双方向性やコミュニティ性の高い情報の流通や共有の可能性についての期待を示した。
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