日本のIT予算、世界でも低調、フォレスター調査

2006/3/14

 米フォレスター・リサーチは3月13日、日本企業のIT予算動向に冠する調査結果を発表した。同調査によると、回答企業のおよそ4社に1社(27%)が前年比でIT予算規模を削減したと回答している。同社によると、世界の他地域では逆に企業のIT予算は増加傾向にあるという。

 日本企業の3社に2社(65%)が2006年の景況感に対して厳しい見方を示しており、これを受けて、27%がIT予算(2006年度)の前年比減少と回答した。アジア太平洋地域では増加と回答した企業は47%。北米地域で42%、欧州地域でも29%がそれぞれ増加と回答している。全体のIT予算のうち新規技術投資にあてる予算の割合は2005年7月の前回調査から3ポイント上昇し、18%だった。

 2006年度に注目技術テーマは「セキュリティ環境の更新」(61%)や「既存アプリケーション・システムの切り替えもしくは更新」(51%)、「ITインフラの統合」(50%)など。これらの回答から、同社は日本企業が前年から引き続き、インフラ整備に投資意向を示しているが、サービスに対する予算配分は減額傾向にあると分析している。

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米フォレスター・リサーチ

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