Google Mini新バージョン、オラクルの検索市場参入をけん制

2006/4/13

 グーグルは4月12日、中小規模企業向けの検索アプライアンス「Google Mini」の新バージョンを発売すると発表した。価格は1年間のサポートが付いて46万円。およそ220種類、5万件のドキュメントが検索可能である。検索対象のドキュメント数を30万件まで拡張することができる。

中小規模企業向けの検索アプライアンス「Google Mini」

 厚さ4.3センチ、42.7×37.1センチの1Uラックマウント型サーバである。青地に白のGoogleロゴが描かれている。電源ケーブルとイーサネットケーブルがあればハードウェアのセットアップは完了する。

 同製品は、企業向け検索アプライアンスとして2005年4月にリリースした「Google検索アプライアンス」の下位モデルという位置付けになる。米グーグルのエンタープライズ部門副社長 デイブ・ギロウド(Dave Girouard)氏は、「検索対象ドキュメントが30万件以上という大規模企業に対しては『Google検索アプライアンス』を推奨する」とする。

 なお、Google検索アプライアンスにはドキュメントごとにアクセス・コントロールを設定できるが、Google Miniにはそのような機能は搭載されていない。ただし、Google Miniには、特定のユーザーグループを対象としたインデックスのセクションを作成できる「コレクション」という機能がある。

 Google Miniの第1世代の販売実績は「数千台」(ギロウド氏)規模だが、2006年に入って、同市場にオラクルが参入するなど拡大の兆しが見え始めている。ギロウド氏も「オラクルの参入は歓迎する」というが、「公開情報だけで判断すると、オラクルの企業向け検索製品はグーグルの製品に似ている。オリジナルとコピーが同じ市場にある場合、顧客はオリジナルを選ぶのではないか」とけん制する。

 国内での販売は三井情報開発とネットマークスが行う。検索システムのアウトソースを望むニーズについては、NTTコミュニケーションズがホスティングサービスとして対応する。

(@IT 谷古宇浩司)

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グーグルの発表資料

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