「内部監査」に注目、PFUが内部統制支援ツール発売
2006/5/10
PFUは5月9日、内部統制の構築プロセスで特に内部監査に注目した新製品「OnBase 内部監査マネージャ」の販売を開始した。米国のSOX法事例では、内部統制対策予算のうち、文書化が50%、内部監査が30%かかっているといい、「内部監査が現場と担当部署の負担になっている」(PFU システム事業部 第一システム統括部 統括部長 江上伸一氏)という。
販売開始したのはエンタープライズ・コンテンツ・マネジメント(ECM)パッケージ「OnBase」の「内部監査マネージャ」モジュール。CSVファイルのリスク・コントロール・マトリクス(RCM)と、ECMに蓄積された注文書や購入依頼書、セルフチェックシートなどのドキュメントを取り込み、それぞれの関係性を確認し、監査を実施できる。監査結果はレポートとして出力し、外部監査に生かすことができる。
また、未実施の監査を一覧表示するなど監査自体の管理も可能。未実施の監査については担当者に督促の電子メールを送信する機能もある。PFUでは内部監査マネージャを使うことで、内部監査の時間を30%削減できるとしている。
OnBaseのほかのモジュールは内部統制の整備や運用に対応している。OnBaseの国内顧客は約30社いるが、PFUは日本版SOX法対策の需要を追い風に「新規顧客も視野に入れている」という。主に年商100〜1000億円の中堅企業をターゲットにする。
内部監査マネージャはオープン価格だが最小構成で900万円から。出荷開始は6月上旬。Windows Server 2003で稼働する。ほかにデータベースとしてSQL Server 2000かOracle Database 10gが必要。PFUでは今後3年間で15億円の販売を見込んでいる。
(@IT 垣内郁栄)
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PFUの発表資料
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