「無尽蔵にリセラー増やす」、IBMが新パートナー支援策を開始
2006/5/16
日本IBMは5月15日、IAサーバ製品などの拡販を目的に、販売目標や認定技術者数などの契約条件を撤廃した新しいリセラー(販売代理店)用のパートナープログラムを導入したと発表した。日本IBMの執行役員 パートナー事業担当 高橋慎介氏は「これまでコンペだったパートナーにもIBM製品を担いでもらいたい。リセラーを無尽蔵に増やしたい」と語り、新規に1000社のリセラー獲得を目指すと話した。
日本IBMの執行役員 パートナー事業担当 高橋慎介氏 |
契約条件を撤廃したのはIBM製のIAサーバ、ワークステーション、プリンタ、ストレージなどを販売するリセラー用契約。各リセラーはディストリビュータ経由で製品を仕入れて、エンドユーザーに販売する。高橋氏は「PC事業がレノボに移管したことでパートナー支援体制が弱くなっていた」と語り、リセラー向けの新プログラムでパートナー支援体制の再整備を行うことを説明した。リセラーへの支援を強化したデルや日本ヒューレット・パッカードなどがIAサーバの販売を伸ばしていることも背景にある。
IBMは4月、リセラー向けの営業支援組織を幕張事業所内に10人規模で設立した。構成支援や見積り、納期確認、在庫引き当てなどリセラーの営業を支援する。また、パートナー企業の社員を対象に、IBMの技術研修を受けたり、製品を販売することでポイントを獲得できる「Know Your IBM プログラム」を開始した。ポイントは商品券や食事券、ホテルの宿泊券に交換できる。
パートナー向けポータルサイト「PartnerWorld」もリニューアルした。製品の分野ごとに送付していた電子メールによる情報提供を統一し、リセラーが効率よく情報を集められるようにした。10月にはリセラーが興味あるカテゴリを登録すると自動でコンテンツを収集できるような仕組みを導入する。
IBMはリセラー用パートナープログラムの刷新で、今年度はIAサーバで10%以上の成長を目指すとしている。
(@IT 垣内郁栄)
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