分野横断的ビジネス拡大狙うネットマークス
2006/5/19
ネットマークスは5月18日、次世代ICT基盤ソリューション・ビジネスの拡大に向け取り組みを強化すると発表した。
同社は5月9日に他要素認証とシンクライアントを組み合わせたクライアントセキュリティ・ソリューションにおける日本HPとの協業を発表したが、これも「次世代ICT基盤ソリューション」の1つ。ほかにも認証・検疫ソリューション、音声統合ソリューション、サーバ・ストレージ統合ソリューション、仮想化ソリューション、データ管理ソリューション、IP監視カメラソリューションについて、IPベンダ各社との協業を進め、ソリューションを組み立てて販売を強化していくという。
これらのうち大部分は、基本的には同社が従来より製品・サービスの販売に力を入れてきた分野。今回の発表の最大の目玉は、4月1日付で新設された「アドバンスドソリューション事業部」にある。これは営業、プリセールスSEからなる50名規模の営業組織で、既存の販売部隊とは並行的に、製品・分野を横断する形で独自に顧客へのアプローチを行う。
新事業部は、同社のこれまでの組織が製品主体で縦割りになり過ぎているとの反省から生まれた。
ネットマークスには約4000社の既存顧客がいるが、例えばLANやWANの機器に関する顧客であっても、サーバやストレージに対するニーズをくみ切れていないかもしれない。こうした既存顧客における未対応ニーズの発掘が同事業部の役割の1つ。
より根本的にいえば、顧客のニーズには、製品分野別の営業部隊では対応できない包括的なものが多い。特定の分野を背負わない営業組織によって、これをすくい取るのが新事業部設立の狙いだ。
アドバンスドソリューション事業部の今年の売上目標は100億円。このうち特定クライアント向けのやや特殊なビジネスを除くと、60億円を新事業部の営業活動で売り上げることを目指している。
(@IT 三木泉)
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ネットマークスの発表資料
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