「価格に挑戦していく」、レノボが新ノートPCを発表
2006/6/7
レノボ・ジャパンは6月6日、同社ブランド「lenovo 3000」ファミリの新シリーズで、デュアルコアを搭載したノートPC「lenovo 3000 V100」を発売すると発表した。大規模企業に強みを持つ「ThinkPad」ブランドに加え、同シリーズでは中小企業やSOHOをターゲットにシェア拡大を狙う。
レノボ・ジャパンが発表した「lenovo 3000 V100」 |
レノボ・ジャパン 執行役員 ビジネス開発事業担当 荒川朋美氏は、「旧IBMとレノボがそれぞれ得意とする分野を両立させてシェアを拡大していく戦略を構想し、営業体制を大きく変えた」と現在のレノボは2つのビジネスモデルで展開されていることを説明。
荒川氏は、IBMが得意としてきた分野について「大規模なエンタープライズの分野でカスタマイズに強く、顧客の要望に合ったサービスを作り、提案する」と話した。しかし、中小企業やSOHOといった領域では求められるものが異なると説明し、荒川氏は中小企業やSOHO向けには、「標準的な構成の製品を安く手に入れられる。時間をかけてカスタマイズするよりも翌日に手元に届くといったモデルが志向されている」と語った。
中小企業やSOHOを対象としたビジネスモデルは、レノボ・チャイナのセールスモデルをベースとしている。レノボ・チャイナでは、「パートナーに対して即時に情報を展開したり、販売店の在庫管理を日々行う仕組みを持っている」(荒川氏)という。
今回、レノボが発表した「lenovo 3000 V100」は、Intel Core Duo T2300E(1.66GHz)と12.1インチ液晶を搭載したB5サイズの2スピンドルノートPC。重さは1.95kgまたは1.99kg。指紋センサを搭載する。HDD容量、光学ドライブなどの違いによって4つのモデルをそろえる。
価格は12万9990円(税込)から。荒川氏は「価格を初めに発表するのはレノボでは大変珍しい」と述べ、「競合他社と比べてもタイムリーにシビアに価格に挑戦していく」と話した。
(@IT 千葉大輔)
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レノボ・ジャパンの発表資料
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